田原総一朗さんが、暴言を吐いてしまったことが、ネットニュースになっていた。


田原総一朗さんのこうした暴言も、昔は許されていた。個性として認められていた。


許されるどころか、番組の名物、むしろポジティブなものとしてウケていたような気がする。


私も、政治に熱心な両親の影響で、政治が好きで、子どもの頃から、田原総一朗さんの「朝まで生テレビ」を楽しみに観ていた。


子どもの私には、時には、暴言も交えながら、力強く、議論を仕切る田原総一朗さんは、とてもかっこよく映っていた。


私の父も、破天荒な無茶苦茶な人であったが、どこか田原総一朗と似た雰囲気がある父であった。


私は、そんな父を、恐れ、嫌いであったが、どこかで、その力強さに、憧れてもいた。


私も、田原総一朗さんのように、父のように、力強さを求めて、暴言もいとわず、自分の主張を通すために、荒々しい対人コミュニケーションをよくしてきた。


そのことで、トラブルも多かった。


友達も少なかった。


家庭でも、妻に、暴言を吐いたこともあり、そうした積み重ねで、離婚されてしまった。


時代は、あきらかに変わったのだ。


田原総一朗さんのネットニュースを観て、そんなことを思った。