会社のスマホを無くしてしまった。
無くしたことに気づいた時、「不機嫌になって、人に八つ当たりするようなことはやめよう。焦る気持ちはあっても、ご機嫌でいよう」と思った。
以前の私は、神経が細く、トラブルが起きると、自分の中だけで消化出来ず、すぐイライラして、人に八つ当たりしていた。
その被害を最も受けたのは、妻だったと思う。妻はとても、優しい人だったので、その優しさにつけ込み、自分の不安解消を、妻に依存していたのだと思う。
その依存は、妻へのモラハラ、フキハラという形になった。
その積み重ねで、我慢の限界に達した妻は、私を捨て、離婚することを選択してしまった。
このような大失敗をしているので、スマホを無くした時、不安を誰かにぶつけて、解消しようとするのではなく、トラブルがあった時も、自分の機嫌は自分でとることが出来る、自立した人間になろうと思った。
そして、私は、不機嫌になることなく、スマホを探した。
心当たりの場所、電車の落とし物センター、人に尋ねる時は、笑顔と穏やかな声を意識した。
そのように、ご機嫌にしてたら、スマホが見つかった。
もし、見つからなかったとしても、ご機嫌でいられたと思う。
見つかったという結果ではなく、ご機嫌を維持しながら、不安の中でも、その時にとるべき行動をとれた自分をほめてあげたい。