私が特に曲を好んで聴き、注目している女性歌手が二人いる。
一人は牧野由依さん。ファン歴14年7ヶ月。
もう一人は723chatoNne⤴︎ (ナツミシャトンヌ)さん。ファン歴8ヶ月。
もし時間の長さを問題にするなら比較にならない大差だが、さほどの意味はない。単に、知る機会があったのがいつだったかを示すぐらいのことだ。
牧野由依さんはメジャーな舞台で歌っている。
723chatoNne⤴︎ さんはライブアイドル界隈で歌っている。
この立ち位置の違いは大きいと言える。曲を聴いているときにそんなことは気にしていないが、その曲を聴くためのCD入手しやすさに差が出てくる。あとはファンとの距離感。
牧野由依さんは適度な距離からファンに見守られつつ、時折ツイッターでリプ祭り(ツイッターで質問を募集し、時間的・内容的に答えられる範囲で答えていくこと)をしてファンとのコミュニケーションを図っている。
一方723chatoNne⤴︎ さんは、ファンを増やすこととコアを確立することで力を伸ばしたい立場なのでコミュニケーションに積極的。「ポコチャ」というアプリで頻繁にファンとのコミュニケーションを取っている。私が見る限り、コアなファンがいつつ、新たにやってくる人を拒むような悪い空気がない。あとは、誰かが入ってくるきっかけをどう作るかが課題のように見える。(だから私は、こうして下手な文章を書いている)
曲や歌い方の特徴は?
牧野由依さんはいろいろな人から曲提供を受けている。少数ながら自身で作曲を手がけた曲もある。そういった事情から、曲に統一的な特徴というのは、私には見いだせない。歌い方について言えば、ビブラートを強く効かせることがないので落ち着きがあり、声質が良くて特に高音の澄み方が美しく、歌い方も変な癖がなく綺麗。これは私にとっては重要な点。世間でどれだけ曲が売れていようが、声質が悪く歌い方が汚いため「なんでこんな聞き苦しいのがたくさん売れるんだ
」と、やっかみ混じりの拒絶反応を起こす歌手が存在する。ベストアルバムを買ってみたら年々歌い方が汚くなっていて、「なぜこんな風にした
」と思い見限った歌手も存在する。それぐらい影響を受ける要素だ。
では723chatoNne⤴︎ さんの場合は?クラシックをモチーフにした作曲をしてもらい、殺意をテーマにした詞を自身で書き、ステージ衣装は喪服をベースにしたドレスを着るという、オリジナリティをとても大切にしている。どこかで聞いたメロディが入っている曲、という入りやすい要素と、個性の強さ故に入りにくさを感じる人が出そうな部分と、プラマイ両方持っている。声質の綺麗さは牧野由依さんに及ばないが、歌い方に変な癖はない。この音域が特に綺麗と感じる部分はないが、マイナスの部分もない。一番インパクトがあったのは、「裏切りの爪痕」という曲の中でいくつかの言葉を囁きかけてくる部分。この囁き方には惹かれた。YouTubeで公開されているMVの、頭から42秒あたりと2分27秒あたり(同じフレーズの繰り返し)。
723chatoNne⤴︎ さんの音楽にクラシックの成分が入っていることは前述の通り。
この「クラシック」というジャンル、幼少の頃の私にとって退屈な音楽だったのだが・・・・・・
723chatoNne⤴︎ さんの場合、純粋なクラシックではなく、そこにポップだったりロックだったりと退屈させない要素が多く入っている。「この曲のベースになったクラシック曲は何?」とクイズができそうなぐらいだ。
一方の牧野由依さんは音楽大学を附属高校から卒業しているので、当然クラシックの知識あり。アルバムにピアノソナタを収録したこともあるが、基本的に自身の曲にクラシックの要素を入れているわけではない(と思う)。ただ、コンサートの時にほぼ毎回「クラシックコーナー」を入れ、ピアノソナタやピアノアレンジした交響曲を、ある時は一人でピアノ演奏し、ある時は音大の同級生を招いて連弾し、またあるときはバンドメンバーとして参加しているヴァイオリニストやチェリストと協奏する。その際は曲と作曲家の紹介をするのだが、作曲家について特にいろいろ調べ、愉快なエピソードを見つけては積極的に話して、ファンにクラシックにも親しんでもらおうとしている。
ということで、退屈なので積極的に近づこうと思わなかったクラシックというジャンルが、好きな歌手二人の共通点として存在している。
ついでに言うと、私が音楽を真剣に聴くようになるきっかけのX JAPAN(ファン歴約29年、ファンになった頃のバンド名はX)もYOSHIKIさんがクラシックピアノをやっていて、クラシック曲のフレーズを部分的に取り入れた曲があるし、作曲におそらくクラシックの影響があると思う。
このようにクラシックが出てくるのは偶然なのだろうか?それとも、無意識のうちに自分の土台にクラシックの成分を取り入れていたのだろうか?
何にせよ、音楽は奥が深くて不思議なものだ。


