下灘駅(愛媛県伊予市)。 | ゆっくり行くべした。

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瀬戸内海が目の前に広がる、

四国は愛媛県の駅です。

 

(予讃線の「下灘駅」。)

 

最近、たまたまNHKの番組で目にする

機会があって、懐かしくなりました。

 

訪れたのは確か、

もう、十年以上も前。そのころから、

人気の場所だったと思う。

夕日が綺麗なんですよね、ここ。

 

でも、

自分にとっての「下灘駅の思い出」は、

夕日ではないんです。

 

(駅のベンチで野宿。)

 

正確には駅舎の中なので、

違うかも。

ま、広く括れば野宿ですよね(笑。

 

50ccのスーパーカブで旅に出て、

まだ日も浅いころ。

日本一周をする人間は、自由気ままに

どこでも寝られるような、

そんなイメージを持っていた。

 

でも、自分は違っていました。

臆病なんですよ(苦笑。

野宿を覚悟していても、夕方になると、

宿に泊まりたく思ってしまう。

 

なんか違うんだよなぁ…。

理想のスタイルと現実とのギャップに、

悶々と過ごす日々。

 

そんなときです。

香川県のキャンプ場で、旅の達人

4人組に出会ったのは。

 

悩みを正直に話したところ、

以下のアドバイスをいただきました。

 

1.まずは導入として、

無人駅に泊まってみたらどうか。

 

2.床に就くのは、

最終電車を見送ってから。

それまでは、怪しまれてしまうので、

荷物を広げない。

 

3.降車した乗客に会ったら、

笑顔であいさつし、

自分は敵じゃないオーラを出す。

 

4.痕跡を残さず、

来た時よりキレイにして帰る。

 

などなど。

 

その教えを胸に、

初めて挑んだのが下灘駅でしたが、

結果は惨敗でした。

 

甲虫が一晩中照明にぶつかる音。

固いベンチで痛くなった背中。

湿度が高くて、潮の匂いがする空気。

一睡もできず、迎えた朝。

 

今になっても、

記憶が鮮明に、強く残っています。

思い出は、人それぞれ。