さてさて、これからどうしよう…。
中央西線を西に進めば、
奈良井宿と同じく中山道の宿場町である、
「妻籠宿」や「馬籠宿」へ行ける。
奈良井宿の街並みが、
包まれるような、
とにかく大きなスケールだったので。
自然と、期待してしまいます。
この機会に、
宿場町を攻めるのも楽しそうだ。
…。
…待てよ。
観光協会を訪ねて宿を探し、
奈良井宿で一晩を過ごすのもいいな。
夕暮時や夜、明け方など。
同じ場所でも
時間帯によって受ける印象は違うから、
昼間とは
全く違った雰囲気を味わえそう。
そういえば、
宿場町に泊まった経験は、
今まで一度もない。
古い街並みの夕焼けや日の出って、
なんだかよさげですよね。見てみたいな。
歩みを進めることだけが、
「旅」というワケではありません。
うーん、悩む…。
いろいろ思案したけれど、
時刻は14時を過ぎたところで、
まだ日は高い。
なんとなくの気分で、とりあえず、
移動を続けることにしました。
(今度は目的地まで、前もって。)
奈良井駅にはペッパー君がいたけど、
券売機はなかった…。
なので、窓口で行き先を告げて切符を購入。
普通のものとサイズが違うだけで、
スペシャルな感じだ(笑。
そういえば、最近は見なくなったけど、
コカコーラの500ml缶ってありましたよね。
値段は350ml缶と同じなんですよ。
缶底から350ml分は通常の赤いデザイン。
そこから上は真っ白で、
赤字で「プラス150ml」と書かれている。
お得な感じが
わかりやくすくて釣られてしまい、
よく買ってたっけ。
切符のサイズに喜びを感じてしまうのは、
それと同じことなのかも。
値段が同じなら大きいほうがイイ、
という感覚が、
なぜだか染み付いているようです(苦笑。
…すんません、わかりずらいですね。
(紅葉はピークの一歩手前。)
迷った末に、長野駅までの切符をば。
「妻籠宿」や「馬籠宿」とは逆の方向です。
他の宿場町も捨てがたかったけど、
長野にいるということで、
行きたい場所が、ポッと頭に浮かびました。
その前に、お参りをしておこう。
(日が落ちても人が多い。)
善光寺へ。
辺りは薄暗くなっていたものの、
境内は、参拝者でにぎわっていました。
(線香を供える。)
漂う煙をすくって、
身体の良くなって欲しい場所に当てます。
自分の場合は頭。
バカが治れば、という理由もありますが、
それだけではありません(笑。
10年ほど前、林業の仕事をしていた時に、
作業中の事故で
頭蓋骨を骨折してしまったんです。
具体的には、右耳の裏あたり。
陥没はせず、ヒビが入った程度。
それでも、入院とリハビリを終え、
現場に復帰するには、
8ヵ月の期間を要しました。
時間が経って、
顔面の麻痺や右目の回転性異常は、
すっかりよくなった。
でも、右耳がほとんど聞こえないのと、
絶えず耳鳴りがしている症状は、
回復せず、固定して現在に至ります。
少しでも良くなればいいな…、と。
(糖分チャージ。)
ま、ほとんどあきらめてますけどね(笑。
(見慣れたサイズの切符。)
長野駅に戻って、
「しなの鉄道北しなの線」に乗車。
妙高高原で温泉に浸かってから、
最終目的地へと向かいます。