オリーブ山と黄金のエルサレム

 オリーブ山はエルサレム旧市街地の東に隣接する標高約860mの山です(写真1)。

 

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イエスが,弟子達と最後の晩餐をした後,刑死を予感しながらオリーブ山を下り,また復活後昇天した場所でもあります。驚くのはイエスの布教期間がたった3年だったことです。
 山の裏(東側山麓)は岩砂漠で,22㎞東に海抜-400mの死海が位置します。
 六日間戦争ではオリーブ山は激戦地となりました。制圧後,山頂のインターコンチネンタルホテル近くは旧市街地へ突入する指揮所となりました(写真2)。今そこには展望台があり旧市街地を見渡せます(写真3)。私が訪れた時,天気は晴で,冷たい風が強く吹いていて,旧市街地がクッキリと見渡せました(写真4)。

 

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 大勢の外国観光客の中にイスラエル人達もいて,『黄金のエルサレム』を口ずさんでいました。その歌は,映画『シンドラーのリスト』の終盤,解放された人達が手をつなぎ,喜びと希望をもって歌いながらエルサレムを目指す場面で出てきました。この場面はモノクロ映画の戦時からカラーの戦後に変わるイメージとともに,テーマ曲がそれまでのバイオリンによる重苦しく鋭い演奏から,ピアノによる明るく柔らかい演奏に変わるのです。
『黄金のエルサレム』は,次にアドレスを示したので検索してみて下さい。
    https://www.youtube.com/watch?v=n5xiuhAcgDM


 分からないものですね,外国人の私には映画の場面にピッタリの曲だと思われましたが,イスラエル人には不評だったようで,違う曲に差し替えられたとか。『黄金のエルサレム』は戦後大分経ってから作られた曲なのに,映画では戦中の場面に使われている,不自然だと。
 この歌の場面は何処で撮影されたのでしょうか? 私には分かりませんので,誰かご存知の方は教えてください。


 もし,イスラエルで撮影されたならば,草原のあるベルシェバ~ラハト付近ではないかと思われます(写真5)。イスラエルでは年降雨量200㎜が草原の境界ですが,その付近は出演者が数十人と手を繋いで横並びに歩いても,支障なくスクリーンに収めることができる広さがあります。写真はラハト付近の草原です(写真6)。

 

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