土曜日
日曜日
僕の素敵な、この上ない幸せなおやすみタイムは一抹の不安で悪夢を伴った
昨晩は殆ど一睡も出来なかった
夢にも出てくる叱責の嵐
夢か現実か分からぬ意識の中で僕はこう思ってた
逃げたい
ここから
今・す・ぐ・にだ
土曜日に戻る
僕は新幹線の中で漆黒の外景色を眺め、こう思った
自分が選んだ道からの解脱は可能か
決して開かない車窓に映るもう一人の僕は答えてくれなかった
村上春樹の小説のどこの章にもその答えは書いてなかった
びっちりと決め込んだ戦闘スタイルの髪型のもう一人の僕は何も言わず僕をじっと見つめていた
笑い飛ばしてくれれば良かったのにね
せめて楽にさせてくれれば良かったのに
日曜日
ちびまる子ちゃんにも、波平の言葉にも得るものはなかった
ヒントさえなかった
真央ちゃんの繰り返されるフリープログラムの舞にも僕に通ずるものはなかった
具体的な抜本的な何かを僕は求めている
それはどちらの答えでも良かったと思う
早朝4時に悪夢から開放されたばかりの僕には
そんな僕が選んだのは
かき集めれるだけ集めた現実と対峙する勇気を振り絞る事だった
それには理論武装と準備が必要だった
睡眠を奪われ栄養素が欠けたズタボロの心をかろうじで守る武装が要る
いつもより1時間半も早く出勤し、僕はせっせとでき得る、付け焼き刃でも構わないので防波堤を作っていった
やっつけるべき課題を全て洗い出し、それに対する最悪のシチュエーションを想定したシュミレーションを行った
簡単に言ってしまえば課題は5つあった
5つから枝分かれを始めていたので厳密には盛り沢山あったけど
大別すれば5つ
僕は理論立ててそれに一つづつ当たっていった
もう吐きそうなぐらいだった
個別にそれぞれ吐きそうな泣き出しそうなポイントは違えど
一個一個僕の防波堤に、武装した心に全力でマシンガンをぶっ放された
途中、上長が最近では珍しくコーヒーブレイクに誘ってきた
ああ、悟られたか…
僕だけで片付けられるものは片付けたかった訳だが
タバコを吸いながら僕はその話に耳を傾けた
僕はピースのデザインの変わったパッケージの話をした
上長は言わなかったけど、僕を心配してくれていた
それは分かったいたけど、だからこそ僕だけで戦うって決めたんだ
あの人と話す時、僕はいつだってそう思う
何の為に此処に来たのか
言葉なんて恐らく要らなかったし、僕は温度間で上長の言わんとする事を理解したし、
上長は僕の今をあの正しく車窓に映るもう一人の僕のように見つめていた
弱音は吐けないね
同時に本音も今は吐けないね
失い続ける今に線引きと底辺を見極め
またナンバーワンを取りに行く
もう二度となし得ないかもしれないけど
あの頃だってトップになれるなんて思ってなかったのだから
そうだろ
19時48分
エルプリメロはハイビートで時を刻んでた
全てを片付けた
こちら側が全てを失う前にだ
底を打った
もう怖くない
ここからは明日の仕事だ
もう一回だけやってみよう
また立ち上がれなくなったら
今日を思い出そう
どうしてもダメなら…
その時はその時で
って
僕は今日を片付けて行くことで一杯一杯なんだ
また明日考えよう