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俺はメタグロス

Twitter:@volgross




キリキザン@気合の襷
意地っ張り
H252 A252 B4
172 194 121 * 90 90
アイアンヘッド/不意打ち/メタルバースト/ハサミギロチン

H-
メタルバーストのダメージ効率を上げるために最大

A-
・不意打ち
163-96ドラパルトが高乱数で落ちる(15/16)
=これ以上下げられない
185-81ドリュウズが綺麗に確定2発で落ちる

S-
メタルバーストを決めるためにSを無振りに
無振りでもアーマーガア、ブラッキー等の耐久ポケモンの上からハサミギロチンを撃てる


剣盾環境のトップメタであるドラパルトとミミッキュに比較的強い。
(キリキザン対面で舞ってくるミミッキュはタイマンで突破可能)

不利対面でもメタルバースト+不意打ちで返り討ちに出来る。

耐久ポケモンとの対面ではハサミギロチンによる崩しが可能。

このように非常に広い対面でアドバンテージを得られる行動を持つため、ダイマックスを割かない運用をするポケモンの中ではトップクラスに対面性能が高い

キリキザンは択になりやすいポケモンですが、どんな対面でも圧力をかけられるこの型では無理して読み行動をとる必要はありません。
ドラパルト等の有利なポケモンを流して裏から出てきたポケモンにメタルバーストやハサミギロチンをキメるのがこのキリキザンの最も強い勝ちパターンです。


キリキザンに受け出してビルドアップを積んでくるアーマーガアをギロチンする瞬間はとても楽しいです。



ハサミギロチンが通らない耐久ポケモンである輝石サニーゴとの対面は不利ですが、あちらからもタイプ相性上出てきづらい上にアイアンヘッドの3割怯みと力を吸い取るによるA上昇によってたまにゴリ押しが成立したりしてしまいます。



このキリキザンを初手に置いてメタルバーストとハサミギロチンを押して初手から荒らしているだけでランクマッチで瞬間3位まで上り詰めてしまいました。
型の強さの証明になると思います。





・型を公開する理由

型が読まれて通らなくなってしまいました。
このキリキザンの強みは初見殺し性能の高さにありますが、再戦が頻出するランクマッチ上位帯では型を隠し続けるのが難しいのと、型バレ云々を抜きにしてもメタルバーストとハサミギロチンを積極的に狙っていく関係で上位ランク帯で勝ち続けるには安定性に欠けると判断したのが公開に至った理由です。
キリキザン自体はこういった博打性の高い型に頼らなくても強いポケモンだと感じましたし、メタルバーストを警戒して初手から倒しにくる相手が減っているので別の型も開拓していきたいと思います。

型の性質的に対面キリキザンと呼ぶより運ゲーキリキザンと呼ぶほうがしっくりくるかもしれません。


メガゲンガー@
161 * 126 190 115 179
シャドーボール/道連れ/滅びの歌/守る

スイクン@脱出ボタン
207 * 151 111 156 114
熱湯/瞑想/眠る/寝言

ヌオー@ノーマルz
201 * 146 85 91 55
熱湯/毒々/蓄える/自己再生

メガメタグロス@
155 197 171 * 130 178
アイアンヘッド/バレットパンチ/岩雪崩/アームハンマー

ポリゴン2@進化の輝石
191 * 146 126 116 90
イカサマ/冷凍ビーム/放電/自己再生

ミミッキュ@ミミッキュz
161 143 114 * 125 116
じゃれつく/影撃ち/挑発/剣舞

10/13に開催される予定だった三日月オフに参加するにあたって、7世代の最後くらいメガメタグロスを使うことに拘らない構築を組んでみようと思い考えた構築。
まぁ、結局メタグロスが構築に入ってきましたし、そもそも台風19号のせいで三日月オフそのものが中止になっちゃったんですけどね。



【構築コンセプト】

 

滅びメガゲンガー+脱出スイクンのギミックで有利交換を行った後、脱出後のスイクンで詰めていく。



【解説】

メガゲンガー@
臆病
H204 B204 S100
161 * 126 190 115 179
シャドーボール/道連れ/滅びの歌/守る

C-
・シャドーボール
165-52(H244D4)程のカミツルギが確定で落ちる
131-125ミミッキュが確定で落ちる

H-B
A200メガリザードンxのフレアドライブor逆鱗を高乱数で耐える(14/16)
A216メガボーマンダの捨て身タックルを高乱数で耐える(14/16)
A172メガクチートの叩き落とすを確定で耐える
A177メガガルーラの地震を確定で耐える

H-D
C172+1ポリゴン2のシャドーボールを確定で耐える

S-
最速メガメタグロス抜き

構築のコンセプトであるHB滅びメガゲンガー。

テンプレの滅びゲンガーを使っていてSを最速にすることで抜きたい相手が対面が安定しないゲッコウガとメガボーマンダしかおらず、むしろ物理耐久が欲しい場面が多いと感じたので、思い切ってSをがっつり落として物理耐久を確保しています。

ここまで物理耐久を確保することで、メガボーマンダ、メガリザードンx、メガクチート、(陽気)メガガルーラ等の対面で行動保証が生まれます。
これらのポケモンに対して対面から滅びの歌からスタート出来る点が強いです。

竜舞から入ってくるメガボーマンダやニトロチャージを撃ってきたメガリザードンxに対しては後述の後述の脱出スイクンに繋げて安全に1:1交換を狙います。


スイクン@脱出ボタン
穏やか
H252 B168 C4 D20 S68
207 * 151 111 156 114
熱湯/瞑想/眠る/寝言
※図太いH252 B168 C4 D20 S68でも同値

H-B
A216+1メガボーマンダの捨て身タックルを確定で耐える
A200+1メガリザードンxの逆鱗を高乱数で耐える(15/16)
A222メガラグラージの地震×2、A216メガメタグロスの思念×2を確定で耐える

H-D
ギルガルドに対する受けが安定するようDを厚めに確保

S-
準速60族抜き+1

構築コンセプトその2である脱出スイクン。


脱出ボタンを持たせたスイクンは初見だと読まれにくく、脱出後(滅びギミック遂行後)に瞑想スイクンとして詰め筋として動かせる=持ち物に依存しない単体性能があります。

上記の運用をする上で、スイクンは耐久が非常に高く、脱出後のHPが削れた状態でも仮想敵であるギルガルドや耐久ポケモンへの受け出しが安定する点も強いです。

また、ねむねごスイクンはギルガルド受けかつ、耐久ポケモンに対する詰め筋としてグライオンの相互互換に近い枠として動かせます

これらの点が滅びメガゲンガーと噛み合っていたのがスイクン採用の決め手です。

現環境のスイクンは物理方面の仮想敵がかなり少ない一方で、特殊方面はギルガルドを筆頭に受けたいポケモンがそこそこ多いので、最低限の物理耐久を確保しつつDに多く割いてギルガルドへの後出しを安定させています。
ただ、ギルガルドに対する安定性をより引き上げるため性格を穏やかにしてHDに振り切っても良いとも感じるため配分に関しては結論が出ていません。


ヌオー@ノーマルz
H244 B220 D44
201 * 146 86 91 55
熱湯/毒々/蓄える/自己再生

ゲンガー+スイクンの並びで対応出来ないミミッキュや物理ギルガルドを受けるために採用。
スイクンと同様、メガゲンガーで苦手なポケモンを処理した後の詰め筋としても動かせます。

詰め筋として動かすのであれば鈍い型との選択
になりますが、熱湯+毒によって一貫した負担を与えられ、特殊ポケモンに対しても詰め筋として動かせる点を評価してノーマルz蓄える型にしています。
とはいえ積み技を使わなくても詰め性能はそこそこ高いので、ミミッキュと合わせて対面運用を行うためにカウンターや欠伸を採用した構成でも良かったかもしれません。
こちらも技構成に関しては結論は出ていません。

スイクンとヌオーの並びはそこそこ相性補完がとれている上に、環境に存在する全ての型のギルガルドに対して対応することが出来ます
対ミミッキュの安定性もそれなりに高いため滅びメガゲンガーと非常に上手く噛み合っています。


メガメタグロス@
陽気
A252 B4 S252
155 197 171 * 130 178
アイアンヘッド/バレットパンチ/岩雪崩/アームハンマー

使い慣れているせいで結局構築に入ってくるメタグロス。この構築では補完として採用。

メガリザードンが重い構築なので最速岩雪崩型。
冷凍パンチの仮想敵はポリゴン2とミミッキュで対応出来るので、構築全体で処理出来る手段の少ないメガギャラドス、ナットレイ、カミツルギへの打点となるアームハンマーを採用しています。


ポリゴン2@進化の輝石
図太い
H244 B180 C4 D4 S76
191 * 146 126 116 90
イカサマ/冷B/放電/自己再生

受けられないメガボーマンダ、メガリザードンx、メガギャラドス、ゲッコウガ、その他もろもろ広い範囲を誤魔化せるHBポリゴン2。
Sに76振ることで麻痺が入ったメガメタグロスの上をとることが出来ます。
このH-BラインでもA197メガメタグロスのアイアンヘッド×3、A216メガボーマンダの捨て身タックル×2を耐えるのでSに振るメリットは大きいと思っています。
たまに物理ギルガルドの上からイカサマを撃てることもありますしね。


ミミッキュ@ミミッキュz
意地っ張り
H244 A156 B108
161 143 114 * 125 116
じゃれつく/影撃ち/剣の舞/挑発

無理な相手を誤魔化す挑発剣舞ミミッキュ。
ストッパー、受け崩し、ゲンガーやメタグロスと合わせて対面運用をこなします。

この枠は同じ役割を任せられる襷キノガッサも候補となります。
この構築は水タイプが重いのでこちらのほうが良かったかもしれませんね。



【総括】

レートで試運転してみた感想としては、HB滅びゲンガー+脱出スイクンというギミックはレートでも決まる機会が多く強かったです。
ただ、煮詰まった構築ではないので穴は多いですね。

特定のポケモンを使うことに拘るとこういった構築を生み出すことが難しくなるので、8世代以降は特定のポケモンに拘るのは辞めようと思います。
シーズン16で使っていた一発芸。

カプ・テテフ@エスパーz
控えめ
H252 B36 C220
177 * 100 195 135 115
サイコキネシス/ムーンフォース/自然の怒り/挑発

C-
自然の怒り→エスパーzで167-171ギルガルドが確定で落ちる(167〜)
エスパーzで215-136カバルドンが高乱数で落ちる(14/16)

H-B
A222メガラグラージの滝登りを高乱数で耐える(15/16)
A177メガガルーラの捨て身タックルを高乱数で耐える(〜177)
A233メガバシャーモのフレアドライブを中乱数で耐える(10/16)

H-D
C222ギルガルドのシャドーボールを確定で耐える


自然の怒り→エスパーzでギルガルドを返り討ちにするやばいテテフ。
後出しガルドは上記の流れでそのままカモれるし、シャドーボールを確定で耐えつつ特性で影うちも封じれるため対面からでもギルガルドを崩していける。
ナットレイやテッカグヤに対しても同様の動きで崩しが可能。(テテフに受け出してくるこれらのポケモンはDに厚いため実戦ではあまり決まらないが)
配分だが、コンセプトであるギルガルドへの崩しを行うためHC振りは確定。
対面性能を確保するためにほんの少しCを落としてBに振っている。


残飯ガルドに対して微妙に崩しが安定しない。

このような型は読まれると弱いので、7世代でレートで勝つには専用メタではなく立ち回りで対応する努力が必要ですね。(今更)

 

7世代も残り少ないので、オニシズクモについて纏めておく。

 

 

 

【オニシズクモの特徴】

 

メガゲンガー、メガミミロップ、メガルカリオに強い。

オニシズクモの対面有利かつ、これらのポケモンを軸にした構築は高火力の水技で一貫をとりやすい傾向にある。

また、ねばねばネットを採用することで足を奪うことが出来る。

 

ゲッコウガに対しても同様に役割を持ちつつねばねばネットで足を奪える。

 

カプ・コケコやアーゴヨンに対しては対面不利をとるためねばねばネットを撒くタイミングを見出すのが難しい。

ねばねばネットは刺さらない相手も多いため、基本的にはメガゲンガー、メガミミロップ、メガルカリオ、ゲッコウガに刺す技として考えていい。

 

メガラグラージのメインウェポンを半減しつつ、雨補正の掛かった高火力の水技で相手に負担をかけられるため雨選出には強め。

ただ、あくまで雨選出に強いだけで雨パの補完として採用されるメガボーマンダやナットレイには強くない。

 

地面半減の水タイプかつ、炎半減の虫タイプであり、これらの相手に役割が持てる。

 

メガメタグロスやメガリザードン等とも撃ち合え、メガ枠との撃ち合い性能は総じて高め。

 

一方で、高火力の水技で戦うポケモンのため水技を半減出来る耐久ポケモンが絡むサイクルに選出しづい。

 

トップメタであるミミッキュやメガボーマンダに弱い。

 

耐久ポケモンやメガボーマンダが採用された構築に対しては選出しづらく、カプ・レヒレが増えた影響でゲッコウガから役割破壊を受けやすいのでシーズン16時点では環境的に逆風である。

 

 

 

【型の解説】

 

鉢巻オニシズクモ

 

●構成

オニシズクモ@拘り鉢巻

意地っ張り

H252 A252 B4

175 - 134 - 113 - * - 152 - 62

アクアブレイク/滝登り/吸血/寝言

 

A-

アクアブレイクで153-131メガリザードンxが高乱数で落ちる(13/16)

 

H-B

A200メガリザードンxの逆鱗や、A172メガクチートのじゃれつくを中高乱数で耐える(11/16)

 

H-D

C222メガゲンガーのヘドロ爆弾×2を高乱数で耐える(~176)

C147カプ・コケコの10万ボルト(EF)を高乱数で耐える(15/16)

 

●解説

オニシズクモといえばこれ。超高火力の水技で相手を崩す。

水タイプ版眼鏡テテフの考えると性能のイメージがつきやすい。(素早さ以外数値もだいたい同じ)

比較的対面性能は高めだが、ミミッキュやキノガッサ等の対面性能が高いポケモンとのタイマンには弱い。

他のオニシズクモの型と違いカプ・レヒレをごり押し出来る。


●参考

切り返し正統派対面構築クモグロスガルミミッキュ

【S11使用構築】Believing Heart【最高最終2117(27位)】

 

 

眼鏡オニシズクモ

 

●構成

オニシズクモ@拘り眼鏡

控え目

H188 C236 B84

167 - * - 123 - 110 - 152 - 62

波乗り/熱湯/冷凍ビーム/寝言

 

C-

波乗りで153-106メガリザードンが確定で落ちる

 

H-B

A200メガリザードンの逆鱗を高乱数で耐える(15/16)

A172メガクチートのじゃれつくを高乱数で耐える(15/16)

A233メガバシャーモの飛び膝蹴り×2を確定で耐える

A197メガルカリオのインファイト×2を高乱数で耐える(〜172)

A156ミミッキュのゴーストz→影うちを確定で耐える

 

H-D

C222メガゲンガーのシャドーボール→ヘドロ爆弾を高乱数で耐える(〜167)

C155ゲッコウガのめざめるパワー電気×2を高乱数で耐える(〜168)

C172メガボーマンダのハイパーボイスを確定で耐える

 

●解説

眼鏡冷凍ビームで後出しボーマンダを返り討ちに出来て、ナットレイ等の後出しには高火力の水技+3割火傷で負担をかけられる。

このように鉢巻オニシズクモと比較して対面+後続の並びに一貫した負担をかけやすいのが眼鏡オニシズクモの利点である。

一方で、波乗りではカプ・テテフやメガリザードンyを一撃で倒せず、対面性能が落ちる。


●参考

【S10使用構築 最高2044】Goomy式蜘蛛グロスコケコ【ポケモンUSM】

 【最高2077/最終1866】光陰流水クモミミゲン【S11シングル】

 

水zオニシズクモ

 

●構成

オニシズクモ@水z

控え目

H188 C236 B84

167 - * - 123 - 110 - 152 - 62

波乗り/熱湯/寝言

 

C-

水z(波乗り)で171-131メガメタグロスが高乱数で落ちる(13/16)

波乗り×2で135-81キノガッサが確定で落ちる

 

※耐久は上述の眼鏡オニシズクモ同様

 

●解説

眼鏡オニシズクモの対面性能の低さを水zで補ったもの。

物理水zとの違いは対メガメタグロス性能にある。

上記の技構成にすることで催眠ゲンガー、カバルドン、キノガッサに刺さる。

 

●参考

ポリクモグロス【S12:2105】

 

 

耐久振り混乱実オニシズクモ

 

●構成

オニシズクモ@たべのこし

腕白

H252 A68 B164 D20 S4

175 - 99 - 146 - * - 155 - 63

アクアブレイク/ねばねばネット/毒々、リフレクター、飛び掛かる等

 

A-

アクアブレイクで153-131メガリザードンxが高乱数2発で落ちる

 

H-B(混乱実込み)

A189バシャーモの電気z(雷パンチ)を確定で耐える

A189バシャーモの雷パンチ×3を耐える

 

H-D(〃)

C222メガゲンガーのヘドロ爆弾×3を耐える

C147カプ・コケコの10万ボルト(EF)を確定で耐える

C205+1ウルガモスのノーマルz(破壊光線)を高乱数で耐える(15/16)

 

●構成

ネット撒きに特化した配分。

耐久に割くことでメガゲンガーやゲッコウガに対して後出しからねばねばネットを撒く動きの安定性が上がる他、リフレクター+飛び掛かるでミミッキュ対面で撃ち合う立ち回りも可能。

上記配分は一例。

 

●参考

【ポケモンUSMシングル】シーズン8最終使用構築 最高最終2100

 

 

...

 

以降は私が今まで使ってきたテンプレとは異なるオニシズクモの型を紹介。

 

 

S振り眼鏡オニシズクモ

 

●構成

オニシズクモ@拘り眼鏡

控えめ

H76 B12 C236 D4 S180

153 - * - 114 - 110 - 153 - 85

波乗り/熱湯/冷凍ビーム/寝言

 

C-

・波乗り

177-150カプ・レヒレが高乱数3発で落ちる

191-124輝石ポリゴン2が高乱数2発で落ちる

 

H-B

A187メガミミロップの猫騙し→恩返しを高乱数で耐える(〜157)

A112マリルリのじゃれつく→アクアジェットを耐える

A200メガリザードンxの雷拳を確定で耐える

A197メガルカリオのストーンエッジを高乱数で耐える(14/16)

 

H-D

C211メガリザードンyの大文字×2を高乱数で耐える(〜156)

C197霊獣ボルトロスの10万を高乱数で耐える(15/16)

 

S-

ポリゴン2、アシレーヌ、マリルリ、テッカグヤ等の60族付近を意識

 

●解説

Sが欲しい局面が多いので、耐久をぎりぎりまで削りポリゴン2やテッカグヤの上をとれるようにS振りしたオニシズクモ。

後出し性能が下がる変わりに水技が等倍の低速ポケモンを崩せるようになる。

努力値が極めてカツカツなのでところどころ甘えている。

 
 

AS鉢巻オニシズクモ

 

●構成

オニシズクモ@拘り鉢巻

意地っ張り

A252 B4 S252

143 - 134 - 113 - * - 152 - 94

アクアブレイク/滝登り/吸血/寝言

 

A-

アクアブレイク×2で145-135カプ・レヒレが高乱数で落ちる(144〜)

アクアブレイク×2で204-170テッカグヤが残飯×2込みでも確定で落ちる

アクアブレイクで153-131メガリザードンが高乱数で落ちる(13/16)

 

H-B

C200カプ・テテフのサイコショックを確定で耐える(〜142)

A207+1メガギャラドスの滝登り×2を高乱数で耐える(〜147)=噛み砕くを高乱数で耐える(13/16)

A112マリルリのじゃれつく→アクアジェットを高乱数で耐える程度(〜147)

 

H-D

C211メガリザードンyのエアスラッシュを確定で耐える

C172ロトムの10万ボルトを確定で耐える

C161カプ・レヒレのムーンフォース×2を確定で耐える

 

S-

エアームド、S振りメガクチート、物理ギルガルドあたりを抜く

 

●解説

低速ポケモンの崩しに特化したオニシズクモ。

ダメージ計算を見て分かるように、対面前提なら耐久に振らなくとも耐えたい攻撃は耐える。

オニシズクモの後出し運用は役割破壊で返り討ちに遭いやすいので、仮想敵への繰り出しに必要な耐久は切り捨てSに振り切った。

着想はS振り眼鏡オニシズクモと同じであるが、こちらは眼鏡とは異なりメガリザードンyやカプ・レヒレに強め。

 

 

イバンオニシズクモ

 

●構成

オニシズクモ@イバンの実

控えめ

H76 B12 C236 D4 S180

153 - * - 114 - 110 - 153 - 85

波乗り/ねばねばネット/毒々/ミラーコート

 

C-

波乗りで212-110カバルドンが高乱数で落ちる(13/16)

波乗り×2でD131メガメタグロスに170〜ダメージ

 

H-B

・下記を耐えてイバン確定発動

A187メガミミロップの猫騙し→恩返しを高乱数で耐える(〜157)

A197メガメタグロス、及びA200メガリザードンxの雷パンチを確定で耐える

A197メガルカリオのストーンエッジを高乱数で耐える(14/16)

A216メガメタグロスの思念の頭突きで13/16の確率でイバン圏内に入る

 

H-D

・同上

C211メガリザードンyのエアスラッシュで確定でイバン圏内に入る

C211メガリザードンyの大文字×2を高乱数で耐える(〜156)

C197霊獣ボルトロスの10万ボルトを高乱数で耐える(15/16)

 

S-

ポリゴン2、アシレーヌ、マリルリ、テッカグヤ等の60族付近を意識

 

●解説

下から攻撃→相手の攻撃を耐えつつイバン発動→上から攻撃というムーブを実現させることで対面性能を確保している。

また、相手の攻撃を受けつつイバン圏内に入れることで次のターンに上から遂行出来るようになるため疑似的に繰り出し性能が向上する。

Hに振り切るとイバン圏内に入らない局面が多くなるためあえて耐久を下げている。

詳細は下記URLを参照。

イバンクモグロス【S14:2097】

 

 

両刀水zオニシズクモ

 

●構成

オニシズクモ@水z

勇敢

H188 A156 B84 C76 D4

167 - 121 - 123 - 80 - 153 - 55

アクアブレイク/熱湯/寝言

 

A-

アクアブレイク→水z(アクアブレイク)で267-128カビゴンが高乱数で落ちる(262〜310)

 

C-

熱湯×2で172-90エアームドが火傷ダメージ×1込みで確定で落ちる

(下から熱湯連打前提)

水z(熱湯)で135-51カミツルギが確定で落ちる

 

●解説

物理水zにすることでカビゴンを対面から突破出来る。

また、物理オニシズクモが苦手なエアームドやカミツルギを特殊水zで倒すことが出来る。

熱湯でエアームドに負担をかける想定が非常にピンポイントであること、水z後に無振りメガゲンガーや無振りミミッキュをアクアブレイクで縛れない火力の低さが足を引っ張る。

 

 

どくまもオニシズクモ

 

●構成

オニシズクモ@たべのこし

腕白

H156 B172 S180

163 - 90 - 147 - * - 152 - 85

アクアブレイク/毒々/身代わり/守る

 

H-

みがまも最大効率(16n+3)

 

H-B

A233メガバシャーモの飛び膝蹴り×3を残飯回復×2を3セット込みで耐える

 

S-

ポリゴン2や耐久テッカグヤの上をとるために60族をだいたい抜く値

 

 

●解説

着想はS振り拘りオニシズクモと同じで、こちらはどくまもによって崩しを行う。

特殊だとナットレイに対する嵌め性能が上がり、物理だとウルガモスにしっかり役割が持てる。

 

 

 

【あとがき】

 

オニシズクモ入りの構築がぼちぼち結果を残すようになったこと、私自身もシーズン12にオニシズクモ入りでそれなりに満足な結果を残せたことからオニシズクモと一区切りつけようと思い記事の執筆に至りました。

参考になれば幸いです。

 

【概要】

シーズン14で目立った環境の変化について記載する。

それ以前の環境に関しては環境考察【S12~13】を参照すること。

 

 

【注意事項】

・あくまで個人の考察なので鵜呑みしないこと。

・内容がめちゃくちゃ長い。

 

 

【目次】

1. 環境について

 ・1-1. カビゴンメタ

 ・1-2. CSミズZカプ・レヒレ

 ・1-3. 崩し偏重のゲッコウガ

 ・1-4. メガボーマンダの配分の変化

 ・1-5. 受けループの対面構築化

 ・1-6. その他特記事項

 ・1-7. 結局シーズン14の王者って?

2. 構築について

 ・2-1. メガボーマンダ軸

 ・2-2. メガメタグロス軸

 ・2-3. メガリザードン軸

 ・2-4. メガゲンガー軸

 ・2-5. メガクチート軸

 ・2-6. 受けサイクル

3. 総括

 ・3-1. 三強の崩壊

 ・3-2. 構築の平坦化

 ・3-3. 環境メタについて

 

 

【本文】

 

1. 環境について

 

1-1. カビゴンメタ

 

シーズン13で爆発的にカビゴンが流行したのをきっかけに、カビゴン対策が環境に蔓延した。

 

当然ながら格闘タイプが増加。

 

カビゴンに強くカビゴンの取り巻きにも打点を持ちやすいメガクチートの増加も目立った。

 

カビゴンの流行はゲッコウガの技構成に大きな影響を与え、シーズン14ではカクトウZを持った物理ゲッコウガや、カビゴンを一撃で倒せる奮い立てるミズZ型が見られるようになった。

 

カビゴンの役割対象であったギルガルドは剣舞聖剣で逆にカビゴンを返り討ちにするように。

 

叩き落とすを採用した霊獣ボルトロスやカプ・レヒレも僅かだが見られるようになった。

 

しかし、これだけ対策されてもカビゴンが数を減らすことはなかった。

 
 
 
1-2. ミズZカプ・レヒレ
 
シーズン14ではカプ・レヒレが大流行。
特に、ドロポン/ムーンフォース/瞑想/自由枠(めざ炎等)という技構成のCSベースのミズZ型の増加が著しく、
 
カバマンダやマンダナットドランのようなマンダ軸に刺さる他、
 
シーズン13でよく見かけたアイへを切った意地っ張りグロス+遅いホノオZ型ロトム+眼鏡レヒレという構成のロトムレヒレグロスの並びにも強く、環境に刺さっていたのだと推測している。
 
 
 

1-3. 崩し偏重のゲッコウガ

 

カビゴンの台頭、カプ・レヒレの流行が重なりゲッコウガを通し辛い環境である。
そのためか、対面性能を重視した襷型は依然主流であるものの、格闘Z型や奮い立てるを採用したミズZorアクZ型の採用率が高い傾向にあった。
特に、カビゴンとカプ・レヒレ双方に刺さる格闘カクトウZゲッコウガはシーズン14の特徴のひとつと呼んで良いだろう。
 
崩しのゲッコウガは上記の仮想敵の他、受けポケモンを絡めたサイクルに対する崩しの駒としても機能するので環境に合致した型である。
 
崩し偏重のゲッコウガの特徴として、技スペースに余裕がないのか水手裏剣を切った構成が目立ったため、水手裏剣に縛られがちだった高速アタッカーでゲッコウガを縛りやすくなったのではないだろうか。
 
 
 

1-4. メガボーマンダの配分の変化

 

耐久メガボーマンダは数を減らし、アタッカー性能を重視したAS龍舞型、AS両刀型、CS特殊型が主流になった。

耐久メガボーマンダが数を減らした要因として、

 

メガメタグロスを低リスクで後出しされたり、

 

火力のなさを付け込まれて鈍いカビゴンやナットレイ、ビルドランドロスに起点にされるといった理由が挙げられる。

 

しかし、耐久のないメガボーマンダはめざ氷や不一致冷凍ビームで一撃で落ちるので対策は容易である。(かつて耐久メガボーマンダが増えたのはこのため)

環境の変化が進むにつれまた耐久メガボーマンダは数を増やすだろう。

 

 

 

1-5. 受けループの対面構築化

 

受けループは”受ける構築”から”攻める構築”に変貌。

 

ラッキーの本来の役割は特殊受けであるが、現環境ではステロ+電磁波で後続のサポートをしたり、カウンターで物理ポケモンを強引に処理する運用が主流である。

ラッキーはもはや特殊受けではない。

 

起点にされやすいラッキーのケアとしてヌオーが採用されるようになった。

数値が低く受けきる運用には向かないが、特性で相手の展開を強引に阻止できる点や、欠伸やカウンターで場を荒らす攻めの動きがとれる点が攻めのラッキーと合致した。

 

エアームドもラッキー同様、鉄壁を採用した受けきる構成ではなく比較的腐りづらいステロ+吹き飛ばしの構成が主流に。対面性能を重視したHAヒコウZ型が採用されることも。

攻撃技に関してもメガボーマンダの身代わりを破壊出来て、バシャーモやウルガモスを対面処理出来るブレイブバードが持ち物を問わず主流となった。

 

受けループがこのような構成に変貌した背景として、従来の受けきる構築の組み方では崩し枠の対処が不可能という事情がある。

受けポケモンを崩すための枠である崩し枠を受ける形で対策出来ないのは当然であるため、受けループが受けループしなくなるのも仕方ないことであろう。

 

また、崩し枠対策として採用される潰し枠の他に、オニゴーリのような崩し枠の採用が散見するようになった点から受けループの構成が変化した背景を読み取ることが出来る。

受けに合わせて潰し枠を組み込むよりも、潰し枠に合わせて受けの構成を調整したほうが強いことが示されたのではないだろうか。

 

 

 

1-6. その他特記事項

 

・ギャラドス

誘うカプ・レヒレを返り討ちに出来るヒコウZギャラドスや、ゲッコウガに強く雷パンチを持たないメガメタグロスやギルガルドを起点に出来る混乱実ギャラドスが環境に刺さっていたのかギャラドスの使用率が増加。

シーズン14は今までクチート軸での補完でしか採用されていなかった非メガのギャラドスの強さが見直されたシーズンだと言える。

 

・テッカグヤ

テッカグヤの増加も目立つが、耐久メガボーマンダが減ったことや、メガメタグロスが雷パンチを採用しない構成が主流になったことでテッカグヤによる受けが安定する環境であったのだろう。

 

 

メガメタグロスが雷パンチを採用するようになると上記の二匹は死ぬ。

 

 

・電磁波ミミッキュ

もはやあまり語ることもないポケモンだが、シーズン14では電磁波を採用したミミッキュが印象として残ったことを記述しておく。

先発のミミッキュはおおよそ電磁波持ちである。

 

 


1-7. 結局シーズン14の王者って?

 

 

ポケットモンスター ソード & シールド

 

ギルガルドメタとして増えた免疫カビゴンを剣舞聖剣で返り討ちに。

その結果シーズン終盤では誰もカビゴンをギルガルドに投げなくなったのか特殊ゴーストZ型が数多く結果を残した。

残飯毒キンシ型、呑気弱点保険型も依然環境に存在し、もはやゲッコウガ以上に対処が難しいポケモンと化している。

 

 

なんとギルガルドが8世代のロゴになりましたね。

 

絶対に許してはいけない

 

 

 

2. 構築について

 

2-1. メガボーマンダ軸

 

カバマンダガルド+カビレヒレの並びが流行。残りの一枠はミミッキュ等。

ゲッコウガやウルガモスは従来のカバマンダガルドの並びに強かったが、カビレヒレが組み込まれたことにより通すのが難しくなった。

 

 

 

2-2. メガメタグロス軸

 

構築に大きな変化はなし。

ロトムレヒレグロス、リザグロス、グロス軸の受けサイクル(ドヒドグライグロス)それぞれが満遍なく結果を残している。

強いて言えばメガゲンガーのシャドーボールやカプ・コケコのデンキZを耐える意地っ張りHD調整のメガメタグロスが一定数見られた。

 

 

 

2-3. メガリザードン軸

 

鬼羽メガリザードンXが結果を残した。

シーズン14のレート2200達成者の4人のうち、2人が鬼羽リザXを軸とした構築を使用していた。

鬼火という命中不安要素はあるものの、メガリザXの優秀な耐性を活かしやすく、受けポケモンと組み合わせるという自然な形で苦手なポケモンのケアが出来る鬼羽リザX軸は安定した立ち回りを行いやすく、環境に適合している構築だと言える。


ちなみにシーズン12からの傾向であるが、上位帯で使われているメガリザードンはXが主流である。(ぽけっとふぁんくしょん参照)
メガリザードンYはステルスロックに非常に弱く、事故死しやすいので敬遠されている?

 

 

 

2-4. メガゲンガー軸

 

 

マンダグロスリザのメガ枠三強に次いで採用率が高く、結果も多く残している。

シーズン14では滅びゲンガーの他に、アタッカーゲンガーでも守るを採用する構成が見られた。
メガゲンガーは相手のスカーフ枠に縛られやすいが、守るを採用することで相手のスカーフの有無をチェックしつつ、次のサイクルで確実に対面したポケモンをキャッチ出来る。

このようにメガゲンガーと守るは相性が良いので、守るを採用したメガゲンガーは数を増やしていくだろうと予測している。
 

スカーフの有無をチェックした後安全に裏に引かれるので、スカーフ地面でメガゲンガーを誤魔化していた構築は別の対策を強いられるだろう。

 

 

 

2-5. メガクチート軸

 

ポリクチは環境からほぼ消滅し、クチート軸といえばラティクチが主流となった。

環境考察【S12~13】で記した通り、ポリクチの消滅は相手に読まれる構築・戦術の弱さをもの語る一例と言える。

その点ラティクチは立ち回りや構成に柔軟性があり、環境によって組み方や戦術を変更しやすい。

 

クチート自体はシーズン14では数が増えたカビゴンや、カバマンダガルド+カビレヒレに一貫を取りやすく、受けサイクルにも強いので環境に刺さっていた。

 

 

 

2-6. 受けサイクル

 

受けループに限らず、最近の受けサイクルはチョッキブルルや混乱実ハピナス等のような対面での撃ち合い性能を重視した型が好まれる傾向がある。

理由は1-5. 受けループの対面構築化の項で示した通りであろう。

 

また、潰し枠の選択肢も多様化し、ミミッキュやメガゲンガー以外にもメガバンギラスやゲッコウガが採用されている。

 



3. 総括

 

3‐1. 三強の崩壊

 

一般枠はミミッキュ、霊獣ランドロス、ゲッコウガ、メガ枠はボーマンダ、リザードン、メタグロスの三竦みの環境が続いていたが、一般枠はカプ・レヒレ、ギルガルドが、メガ枠はゲンガーの採用率が三強に迫っている。

クチート、ガルーラ、ラグラージ等、上記のポケモンを軸とした構築以外にも数多くのポケモンが結果を残しており、もはや結果が出せるかどうかはどんなポケモンを使うかではなく、プレイヤーの力量次第の環境だと言えよう。

 

 

 

3-2. 構築の平坦化

 

アタッカーを軸とした構築ではクッションや崩し枠が組み込まれ、受けポケモンを軸とした構築では潰し枠が組み込まれたスタンパが現環境では大部分を占め、対面構築、純正受けループ、積み展開、ギミック構築等の構築コンセプトに特化した構築(コンセプトパ)をあまり見かけなくなった。

 

戦術や立ち回りワンパターンな構築は対応範囲の広いスタンパに後出しじゃんけん方式で対応されるのである。

そのためかたまに結果を出すコンセプトパは環境に存在しない新しいギミックを取り入れている構築が殆どで、構築の賞味期限も短い。

7世代にマンネリを感じる要因のひとつであることは間違いない。

 

 

 

3-3. 環境メタについて

 

随時追記。