メタグロス【S11:2031】 | 俺はメタグロス

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※画像は最終レート


【概要】
メガメタグロスは一匹でタイマン運用、ストッパー、削り、受け、エース全ての役目をこなせる対面性能の高さと鋼タイプとしての繰り出し性能を備えたハイスペックなポケモンです。
しかしメガガルーラのような制圧力はなく、多くのポケモンと撃ち合えるもののタイマンが安定する訳ではない、良く言えば万能、悪く言えば器用貧乏なポケモンと言えますね。
なので任せられる仕事の多さを活かしつつタイマンの不安定さ、受けられやすさを後続でカバーしてメタグロスを活躍させられるよう徹底して構築を組みました。
その甲斐もあってメタグロスの選出率はほぼ100%を維持していますが…
良くも悪くもメタグロスに依存する構築になってしまいました。




【個別解説】


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メタグロス@メガストーン
陽気
H92 A164 S252
167 176 150 * 110 134
↓メガ進化
167 186 170 * 130 178
思念の頭突き/バレットパンチ/冷凍パンチ/地震→アイアンヘッド


エース、ストッパー、受け、削り、クッション全ての役目をこなせる構築の核です。
このポケモンによる削りダメージや相性補完を前提として構築を組んでいるので受けループ等のメタグロスの通りが悪すぎる構築相手でもない限り必ず選出します。

軸にするので型は撃ち合える範囲が最も広い性格陽気のフルアタ型で採用。
対面構築のような受けの薄い構築やスイクン、ギャラドス、ロトムのような再生回復を持たないポケモンでメタグロスを受けてくるような構築は、このポケモンを通しやすいので積極的に崩しにいきます。
ボルトランド+αのような並びはこのポケモンのカモですね。メタグロスに対して対面構築的な選出をしてきた相手は圧倒的種族値でねじ伏せます。強いです。

テンプレとの違いは地震の枠がアイアンヘッドになっているところですね。
このポケモンを使っていると技外しが原因で負ける試合が目立つので、思い切って地震の枠をアイアンヘッドに変えました。

他の技が苦手な相手への役割破壊として採用されるのに対して、アイアンヘッドは撃ち合える相手とのタイマン性能を重視した技と言えますね。
例えばメガガルーラやメガクチート相手に上からアイへを当てて怯ませればタイマンで勝てますし、最低でもアイへ+バレパンで削りダメージを確実に入れられるようになります。
メタグロスはHPが削れていると耐久に厚いニンフィア、文字持ちのメガチルタリスやトゲキッスに返り討ちにされる事がありますがアイへがあればタイマンが安定します。メタグロス対面で居座ってくるオニゴーリやピクシーもアイへを採用する事で許しません。
HB特化ピクシーくらいの耐久からアイへは確定耐えされるようになりますが、後続で落とせるラインまで削れる事、3割で何もさせない事を考慮すると充分でしょう。
また、メタグロスが苦手とする再生回復持ちの物理受け(クレセリア、カバルドン、ブラッキー等)相手に取り巻きとの削りと怯み込みで抵抗出来るようになるのもこの技の利点と言えます。

地震が恋しくなる事もありましたが、アイへで怯ませて相手のポケモンを強引に突破するのを経験するともう他の技には変えられないです。この数値の高さから命中安定の3割怯み技で攻める訳ですから強いに決まってますね。

折角アイへを採用したので最速にして非メガの状態でも意地っ張り珠or鉢巻マンムーの上を取ることでマンムーに突っ張れるようにしてあります。
構築のメンツ的にマンムーは必ず出てくるので、あえて誘ってアイヘで事故らせる事で後述のボルトロスやガブリアスを動かしやすくします。
非メガのゲンガーに同速勝負を仕掛けられるのも最速の利点ですね。

ちなみにメタグロスの選出を上げる為に他の5匹を地震を誘わないように組むことでこのポケモンに物理竜の受けを一任させています。物理竜は他のメンツで逆鱗を誘ってこのポケモンで受けて冷凍パンチで処理という立ち回りで処理します。
相手の構築にガブリアスが居るとほぼ間違いなく出てきますが、対処に困った事は特に無かったです。




ガブリアス@スカーフ
183 200 116 * 105 154
逆鱗/ドラゴンクロー/地震/岩雪崩

メタグロスが撃ち合う事の出来ない炎タイプのポケモン全般に打点があり、電気の一貫性を消せる事からメタグロス軸では所謂地面枠の採用を優先する事になるのですが、私は炎技を半減出来て単体でも勝ち筋になれるガブリアスを採用してみました。

メタグロスが地震を切った事でメガルカリオやライコウとのタイマンで勝てなくなったので、またメタグロスが苦手なゲッコウガやメガゲンガーの上を取りたいので持ち物はスカーフ。
メタグロスのアイへ+A200ガブリアスの逆鱗で203-120メガガルーラが、
メタグロスのアイへ+A200ガブリアスの地震で167-170ギルガルドが
丁度確定で落とせることから性格は意地っ張りにしています。

技構成ですが、ドラゴンクローは竜との対面で撃ち逃出来るように採用。
メガリザードンY、ボルトロス、ファイアローに撃つための岩技は外しを嫌ってストーンエッジではなく岩雪崩にしていますが、岩雪崩だと無振りボルトロスすら確定で落とせないので素直にストーンエッジにするべきだったかもしれません。

今シーズン通して最もメタグロスと同時選出したポケモンであり、構築から一度も外れていません。このポケモンの採用は大正解でした。

メタグロスとガブリアスの相性の良さが目立ちましたね。
メタグロスが撃ち合う事の出来ない炎タイプやゲンガーガルドにガブリアスは役割を持つことが出来て、ガブリアスが撃ち合えないフェアリー全般、逆鱗を耐えるめざ氷持ち電気にはメタグロスが受け出し出来ます。
またメタグロスとめざ氷持ちの対面なら電気タイプからめざ氷が飛んでくる事はほぼ無いので、安心してガブリアスを電気に受け出し出来ます。
他の地面と違ってガブリアスは打点が高いので、メタグロスの思念+ガブリアスの逆鱗×2でスイクンが、冷凍パンチ+逆鱗×2でカバルドンが倒せるので物理受けを流すポケモンと合わせてゴリ押しが効いた点も強かったです。
サザンドラよりもガブリアスの方がメタグロスと相性が良いのではないでしょうか

高レート帯に多いガブガル+αの対面構築はメタグロス+ガブリアスの並びでゴリ押しすれば勝てます。ゴツメ持ちなんて必要ありませんでした。

よく考えるとこのポケモンもメタグロスと同じく一匹で色んな役目をこなせますね。神ポケですね。もう構築から抜けません。




ボルトロス@オボン
臆病(22 * 28 31 31 31)
H208 B8 C92 D12 S188
176 * 90 157 102 170
10万/めざ氷/電磁波/悪巧み


メタグロスと相性が良く、クッション、耐久ポケモンの処理、苦手なポケモンの誤魔化し、抜きエースの仕事を一匹でこなせる便利なポケモンです。
オボン持ちなのに性格を臆病にしてある理由ですが、単体だと制圧力があまり高くないメタグロスの為にクッションとしての性能に特化させるよりも抜きエースとしての性能を重視した方が良いと考え臆病HCS振りにしています。

クッションとしては主にメタグロスがガブリアス、ゲンガー、クレセリア、スイクン、ファイアローと対峙した際の引き先として使います。S補正を掛けた地震or炎技持ちのメガボーマンダにメタグロスが威嚇を入れられるとタイマンで勝てなくなるので、その場合の引き先でもあります。
耐久処理役としてはメタグロス+ガブリアスと選出したときに重くなるスイクンや、どう足掻いても突破出来ないクレセリア、ヤドラン、ブラッキー、HBポリ2等を起点にして10万で処理します。

たまに見かける壁パやゲンガーナンスは初手にこいつを出して悪巧みを積み、こちらから先に展開する事で対応していました。

マンムー相手に何も出来ない構成ですが、マンムーはメタグロスでカモれる事が多かったので割り切ってます。




ファイアロー@ラム
185 101 91 * 133 147
ブレイブバード/鬼火/挑発/羽休め

メタグロスと相性の良いポケモンを探していたときになんとなく採用したポケモンですが、そのあまりの強さに今ではこのポケモンに依存してしまっています。

このポケモンの主な役目は他のポケモンがゲンガー、ギルガルドと対面したときの引き先、バシャーモ+高耐久、ポリクチ、クレセドラン、サザンガルド、ラティハッサムの並びへのクッション兼削りです。
特に眼鏡サザンドラはこの構築ではかなり重たい相手なので、流星群を耐えられるようHDに振り切っています。
このポケモンをサザンドラに受け出ししたときは羽休め連打で誤魔化すか、ブレバで削りを入れて捨てる事でメタグロスで倒せるようにします。
鬼火ダメージ×2+メガメタグロスの冷凍パンチで167-110サザンドラが、
ブレイブバード+メガメタグロスの冷凍パンチで191-110くらいのサザンドラが、
大体落とせるようになります。

その他ラムを持たせているのでクレッフィやレパルダスに鬼火を入れてループを封じたりと、任せられる仕事が多いので選出率は非常に高かったです。

アイヘ+バレパン+A101ファイアローのブレバで203-120メガガルーラが、
威嚇込みの冷凍パンチ+ブレバで171-150メガボーマンダが、
威嚇込みの冷凍パンチ+バレット+ブレバで201-150メガボーマンダが、
どれも高乱数とメタグロスで削ったポケモンをこのポケモンの先制ブレバでいい感じに落とせます。
またこのポケモンが誘いつつ嵌められるポケモンはメタグロスが苦手とするポケモンが多く、こいつで誘ったポケモンを嵌めて削る事でメタグロスの一貫性が生まれるという試合展開がよくありました。

このポケモンの役割対象の大半はメタグロスでも受けに出せますが、フェアリー、メガヘラクロス、メガフシギバナ等が採用された構築は基本的にメタグロスでは突破出来ない物理受けが後ろに控えています。
なのでこれらのポケモンが採用された構築には鬼火で一貫して負担を掛けやすく耐久ポケモンに強いこのポケモンから展開して対処していました。

総じて攻撃面、相性補完の面どちらもメタグロスと上手く噛み合っているポケモンだと思います。




サザンドラ@ゴツメ
図太い
H252 B156 C4 D28 S68
199 * 143 146 114 127
悪の波動/電磁波/挑発/羽休め

サザンドラ@命の珠
控えめ
C252 D4 S252
167 * 110 194 111 150
悪の波動/火炎放射/挑発/羽休め

このポケモンの役目は選出誘導です。
メタグロスが苦手なギルガルド、ゲンガー、クレセドランの選出を牽制しつつ、メタグロスのカモであるフェアリー、ローブシンやキノガッサ等の遅い格闘、サザンドラより早い竜を誘導出来るので採用しています。

メガガルーラへの引き先が居ないので型はゴツメサザンドラにしました。詳細に関してはggったら育成論が出てくるのでそちらを参考にしてください。
メタグロスとメガガルーラが対面したときに飛んでくる技は基本的に地震か不意打ちなので、メタグロス→サザンドラへのバックは比較的安定します。

ゴツメサザンドラはHB特化が基本ですがA194意地っ張りメガガルーラの猫捨て身耐えが活きる機会がありませんでした。
なので物理耐久をA177陽気メガガルーラの猫捨て身、A222珠ギルガルドの聖剣+影撃ちを耐えるラインまで落とし、
大抵のサンダーに上から挑発を入れられるであろうSを確保し、
残りをDに割いてC222メガゲンガーの気合玉を耐える確率を上げる事で単体性能を高めています。

ゴツメサザンはメガガルーラや受けループのような受け依りな構築には強いですが、ゴツメ持ちとして受け出し出来る範囲が狭い上に火力が低過ぎるのでサイクル戦に弱いです。
悪波を入れても殆ど削る事が出来ないポケモンが居る構築に出すと負け筋になりがちなのであまり選出出来ませんでした。

メタグロス+ガルーラを上から叩けるポケモンの並びで対ガルーラ入りとは戦える、ギルガルドはファイアローで受けに出せる等の理由からゴツメ型で採用する必要性が無くなっていたのでシーズン最終日は低速低火力全般に負担を掛けられるCS珠持ちに変えました。
羽休めは受け寄りのPTに刺していく上で消耗負けしないように採用しています。
しかし選出機会は全く無かったです。

メタグロスにとって都合の良い選出圧力をもっているポケモンなので構築から外し辛いですが、タイマン性能がイマイチで選出し辛いのが難しいところですね。




キノガッサ@襷
意地っ張り
A252 D4 S252
135 200 100 * 81 122
種マシンガン/マッハパンチ/岩石封じ/キノコの胞子

構築の穴を埋める目的で採用したポケモンです。
上記の5匹だとカバルドンの処理が遅く、たまに見かける砂かきドリュウズ、メガギャラドス、陽気メガリザードンx、剣舞珠ファイアローに全抜きされかねないので、これらに強くて汎用性の高いポケモンとしてキノガッサを採用しています。
マリルリでも採用理由を満たせますが、マリルリを採用すると逆鱗を牽制しつつ交代読みの地震を誘ってしまいメタグロス後投げが安定しなくなるのでキノガッサにしています。
構築の穴を埋める目的で採用したポケモンなので選出率は高くありませんでしたが出せる試合はきっちり活躍してくれました。

冷拳+バレット+A200キノガッサのマッパで171-150メガボーマンダが、
威嚇込みのアイへ+A200キノガッサのマッパ×2で157-145メガクチートが、
それぞれ高乱数で落とせます。
メタグロスと合わせる事でマンダマンムースイクン、ポリクチ+耐久水の並びに強く出られるので、これらの並びにはよく同時選出していました。

見るからにガッサが重そうな構築に選出すると草食マリルリや意地っ張り鉢巻ガブリアスのダブルチョップのようなピンポイントメタに引っかかるので気をつけたいですね。



【後書き】
本当はもっと書きたい事があるのですが、最高レートは大して高くもない構築の記事でこれ以上情報を詰め込むのはやめました。

メタグロスを使い始めてから色んな並びを試してきましたが私が使っていて最も勝率が良かったのがこの並びです。
シーズン中盤のまだ2000台が数十人出てきたくらいの時期にこの並びで1997まで到達したものの2000チャレンジに失敗。
その後色んなポケモン、並びを試していたのと終盤は放置気味だった事もあってレート2000を達成したのはシーズン最終日でした。
最高レートは2031という微妙な数値ですが、2000台の維持はできていたのでこの並びでもっと対戦数を重ねていればレートを伸ばせたかもしれないです。

この構築の欠点はメタグロスの苦手所のカバーを重視した受け気味な組み方をしているので、構築のパワーが今ひとつなところですかね。
素の最高打点がスカーフガブリアスの逆鱗という火力の無さが原因でファイアロー、サザンドラ、ボルトロスの選出を縛ってくるロトム、フェアリー、マンムーorドリュウズのようなポケモンと物理受けとの並びを崩すのに苦労しました。
単体で重いと感じたポケモンはクレセリアですね。硬すぎてグロスガブのゴリ押しが効かないです。

あとは、メタグロスを選出に絡ませないとサイクル戦や対面構築ミラーで大抵力負けするのでメタグロスを出せなかった試合は大抵負けているのも反省点ですね。
メタグロスを活躍させたいあまり勝敗をメタグロスに依存する構築になってしまいました。

次のシーズンはメタグロスが選出し辛いときの為の裏選出、耐久ポケモン+αの並びに火力で負担を掛けにいくポケモンを採用して構築のパワーを上げていきたいですね。
メタグロス+ガブリアス+ボルトロス+ファイアローのシナジーは完璧だと考えているので残りの2枠を色々弄っていこうかなと。

因みにメガメタグロスの枠を崩し性能が高くてほぼ同じ範囲を見られるメガクチートにすればこの構築の問題が解決出来てしまいます