支配獲得日には連結貸借対照表だけを
作成したが、支配獲得後は
連結損益計算書、連結貸借対照表
連結株主資本等変動計算書を作成する。
実質に支配して連結貸借対照表を作成した。
→その後作成された個別の財務諸表には、
前期に行った
連結修正仕訳は
反映されていない。
→当期の連結財務諸表を作成する時、
もう一度連結修正仕訳を行う。
(開始仕訳という。)
→開始仕訳を行なった後、
当期の連結修正仕訳を行い、
当期の連結財務諸表を作成する。
支配獲得後に行う連結修正仕訳は以下の3つ
①のれんの償却
②子会社の当期純損益の振替
③子会社の配当金の修正
前期末に行った連結修正仕訳
資本金3000 S社株式2600
利益準備金1000 非支配株主持分1600
のれん200
当期の連結財務諸表を作成する時、この仕訳を
再度行うが、純資産の科目については
連結株主資本等変動計算書の
勘定科目で仕訳する。
純資産の科目の後に当期首残高をつける。
開始仕訳は以下の通りになる。
資本金(当期首残高)3000
利益準備金(当期首残高)1000
のれん200
S社株式2600
非支配株主持分(当期首残高)1600
連結株主資本等変動計算書を作成しない場合は
当期首残高をつけなくてもいい。
①のれんの償却
のれんは原則として
20年以内に定額法等で処理する。
(ここでは10年とする。)
のれん償却20 のれん20
②子会社の当期純損益の振替
子会社の今期の当期純利益は400だったとする。
そのうち60%240が親会社の物。
40%160は非支配株主の分なので、
非支配株主持分に振り替える。
非支配株主に帰属する当期純損益160
非支配株主持分(当期変動額)160
連結株主資本等変動計算書を作成しない場合は、
当期変動額をつけなくてもいい。
非支配株主持分でOK。
非支配株主に帰属する当期純損益は
借方と貸方の金額を相殺して連結損益計算書に
表示する。
非支配株主に帰属する当期純損益が
借方残高の場合、
親会社にとっては
利益のマイナスだが、
非支配株主にとっては
利益のプラスを表す。
連結損益計算書上は
非支配株主に帰属する当期純利益
として表示し、
当期純利益から減額する。
貸方残高の場合、
親会社にとっては
損失のマイナスだが、
非支配株主にとっては
利益のマイナスを表す。
連結損益計算書上は
非支配株主に帰属する当期純損失
として表示し、
当期純利益に加算する。
③子会社の配当金の修正
子会社が300の配当金を支払った。
親会社の取り分は60%の180
子会社が親会社に配当金を支払った時、
互いに以下の仕訳をしている。
P社
現金180 受取配当金180
S社
利益剰余金300 現金300
子会社の親会社に対する配当はグループ内の取引なので相殺する。
受取配当金180 剰余金の配当180
純資産の科目は連結株主資本等変動計算書の科目で
処理するので、配当金の支払額は
剰余金の配当で処理する。
連結株主資本等変動計算書を作成しない場合は
利益剰余金で処理する。
40%は非支配株主の取り分
非支配株主に支払った配当金については
非支配株主持分の減少として処理する。
非支配株主持分当期変動額120
剰余金の配当120
(利益剰余金)
合体させたのが連結修正仕訳
受取配当金180 剰余金の配当300
非支配株主持分(当期変動額)120