材料費のように生産・販売量に比例して発生する
費用を変動費
減価償却費のように一定額が発生する費用を
固定費という。

今まで見てきた原価計算は
原価を変動費と固定費に分けずに計算してた。
(全部原価計算)
上の例を全部原価計算で計算した場合の
利益は以下のようになる。
全部原価計算によると製品を1個販売しただけでも
70の利益が発生し、1個も販売しなかったら
原価も利益もゼロ。
しかし固定費は関係なく発生する。
販売量ゼロでも発生する。

全部原価計算だとこのような固定費の性質が
無視されるので、生産・販売量と
原価、利益の関係がわかりにくい。

そこで、製造原価を変動費と固定費に分け、
変動製造原価を製品原価として集計、
固定製造原価は全額その期間の
費用として計算する方法がある。
これを直接原価計算という。
上の例を直接原価計算で計算すると
以下のようになる。

上の例では製品を3個以上販売しないと
利益がでない事がわかる。
このように直接原価計算は
次期に製品を何個売れば
いくらの利益が獲得できるという
会社の利益計画に役立つ。

損益計算書はどうなるか。
全部原価計算
製品の製造にかかった原価は全て
製品原価として計算する。
仕掛品と製品のボックス図と損益計算書は
以下の通り。


直接原価計算
売上原価(製造原価)と販売費及び一般管理費を
変動費と固定費に分け、
変動製造原価(直接材料費と変動加工費)のみを
製品原価として計算する。
売上高から変動売上原価を差し引いた額を
変動製造マージンという。
この変動製造マージンから変動販売費を
差し引いて貢献利益を計算する。
貢献利益から固定費
(固定製造原価と固定販売費及び一般管理費)を
差し引いて営業利益を計算する。
固定製造原価は発生額を記入。