第8話 「ウルフQFSカード 熱田の森」 | 酒好きヴォーカーズ 名古屋

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第8話 「ウルフQFSカード 熱田の森」

 

――熱田の儀式

 

2026年2月1日、深夜0時。
 

名古屋・熱田区、熱田神宮の裏手にある古い倉庫街。雨上がりの空気は冷たく、遠くで電車が走る音が響く。佐藤健太は、黒いフードを深く被り、倉庫の鉄扉の前に立っていた。
胸の刻印は金色の線が三本。レベル5。ここ数日で、二段階上がった。

 

扉が開き、中から加藤美月が出迎えた。彼女もレベル5に到達している。
二人は、すでに「名古屋群れ」の中心人物だ。

 

「全員揃ったよ。入って」倉庫内部は、まるで別の世界だった。
床に巨大な狼のエンブレムが描かれ、周囲に松明のような照明が灯っている。
集まっているのは、名古屋在住の覚醒者たち――現在42人。
東京から避難してきた者も含め、中部地方の群れは急速に拡大していた。

 

中央に、光坂一狼が立っていた。白いコートを羽織り、首元の刻印が金色に輝く。レベル8。
「よくやった、健太、美月。名古屋は、予想以上に良い土壌だ」全員が、自然と円陣を組む。
 

熱田神宮の神聖な気が、わずかに感じられる場所。
光坂は、それを利用するつもりだった。「今夜、儀式を行う。群れの絆を、神に認めさせるためのものだ」

彼は、床の中央に置かれた黒い台を指した。
そこに、一枚のウルフQFSカード。だが、普通のものではない。
表面が金色に輝き、エンブレムが脈打っている。

 

「これは、最初のカード。1999年に私が手にした、原型だ」

光坂の声が、低く響く。

「熱田神宮は、古来より剣の神を祀る。狼を狩る剣の守護者どもが、必ずここに目を向ける。だからこそ、今夜、ここで群れを正式に宣言する。中部制圧の第一歩として」

 

健太は、隣の美月と視線を交わした。群れの声が、興奮でざわめく。儀式が始まった。全員がカードに手を置き、同時に『狼の咆哮』を放つ。
無音の波が、倉庫を震わせ、外へ――熱田神宮の森へ、名古屋の街全体へ広がっていく。

 

 

その瞬間、参加者全員の刻印が一斉に熱を帯びた。健太の胸に、金色の線が四本目が浮かぶ。
レベル6達成。他の者たちも、次々とレベルアップの通知。
群れ全体の力が、跳ね上がる。

 

光坂が、最後に宣言した。

「これより、名古屋は狼の領域。守護者が来ようと、迎え撃て。次の標的は――中部国際空港。
 そこから、全国へ、海外へ、種を運ぶ」

だが、その言葉が終わらないうちに――倉庫の外で、エンジン音。黒いバンが複数台。
守護者たちが、ついに熱田の儀式を嗅ぎつけた。

 

「来たぞ!」美月が叫ぶ。健太は、即座に『狼の影』を起動。
光坂は、静かに微笑んだ。

「ちょうどいい。今夜、ここで守護者の部隊を全滅させる。健太、お前が先陣だ」

扉が爆破され、武装した男たちが雪崩れ込む。剣のマークを胸に、特殊な銃を構えて。

 

だが、倉庫の中は、もう人間の領域ではない。42人の覚醒者たちが、同時に遠吠えを上げた。熱田の夜空に、本物の狼の群れの声が轟いた。

 

銃声と咆哮が交錯し、血と影の戦いが始まる。健太は、影から飛び出し、初めて人間を直接引き裂く感覚を味わった。『狼の爪』が、守護者の喉を掻き切る。


熱い血が、雨のように降る。戦いは、10分で終わった。守護者部隊、壊滅。
 

群れの死者は、ゼロ。光坂が、血に塗れた手で健太の肩を叩いた。

「お前は、レベル7に到達した。あと二つで、私と同じだ」

 

健太は、息を吐き、夜空を見上げた。
この街は、もう群れのものだ。次は、日本全土だ。

 

 

 

 

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