音の華コンサートのご報告 | INClaireの音楽な日々

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内藤郁子INClaireが、音楽について日々思うことや生活の中の音楽の話を書きます
音楽のたくさんのジャンルで、壁を作らず線引きだけして、
どれも体験して、魅力の違いを比べるのがおもしろい
音楽って一曲ずつそれぞれの魅力だと思います


Chère Musique


内藤郁子の歌と村西則美さんのピアノによる
“音の華”コンサート
2023年6月4日(日)、恵比寿のアートカフェフレンズにて開催しました。

今回のプログラムコンセプトは、雨、海、川、舟、、、水にまつわる音楽。
探してみたら、次から次へと。。。
あり過ぎて選ぶのにとっても迷いました。



“音の華”結成のきっかけは、シニアクラスの生徒さんたちから「聴きたい」とのお声をたくさんいただいたことでした。
ですから毎回、選曲の時も演出を考える時も練習している時も、いつも生徒の皆さんのことを考えます。
レッスンでお教えしていることを目の前で実行してみせる、ということが、ひとつの基準点となっています。


生徒さんたちには、コンサート中は無心に何も考えずに楽しんでいただきたいです。
ですが、一応聴きどころといえることを、今回初めて事前にお伝えしてみようと、最近のホームページブログ、YouTube『音楽のひとしずく』、ポッドキャストなどでいくつか話題にしたりもしていました。



まず、第一部クラシックでの、日本語の歌詞について。

外国の曲の日本語訳詞というものが、どんなに素晴らしい芸術なのかを、いろいろなところで何度かお話ししてきました。
有名な詩人による訳詞をいつもお聴きいただいていて、今回は津川主一さんの訳詞によるメンデルスゾーン『歌のつばさ』と野上彰さんの訳詞によるスメタナ『モルダウの流れ』。

あと三曲では、今回初めての新しい試みにチャレンジしました。
シューベルト『海の静けさ』で、日本語の歌詞がどうしても良いものが見つからず、ゲーテの原詩を高橋健二さんが日本語の文学としての詩にしたものを、朗読ふうにメロディの音に乗せていくという新しい手法を用いてみました。

そして、シューベルト『水の上で歌う』で、なんと私自身による初のオリジナル訳詞、渾身の力作を披露。

もとは歌ではなくピアノソロ作品であるグラナドス『旋律的なワルツ』に、私が自作の歌詞をつけたものも歌いました。



そして、コロナ中にスタートした音の華が、今回初めて念願の“お客様とご一緒に歌う”を実現。
小原孝さんの『逢えてよかったね』、ヴォアクレールのイベントの定番曲にしました。
シニアクラスでは毎月歌っていますが、個人レッスンの方々は最近はあまり歌っていなかった曲なので、皆さん懐かしかったと思います。



第二部ポピュラーミュージックでは、弾き語りが一曲だけありました。
最近レッスンで弾き語りの希望も多く出ていたので、ふだんお教えしていることがどういうことなのかを実演してみたという感じです。





セットリストをご紹介します。

第1部
(歌)
歌のつばさ〜6つの歌よりOp.34-2/F.メンデルスゾーン B.,訳詞:津川主一
海の静けさD.216/F.シューベルト,訳詞:高橋健二
水の上で歌うD.774/F.シューベルト,訳詞:内藤郁子
(ピアノ)
舟歌Op.100-22/J.ブルグミュラー
舟歌Op.30-6/F.メンデルスゾーンB.
舟歌(6月)〜四季よりOp.37b-6/P.I.チャイコフスキー
バルカローレOp.60/F.ショパン
(歌)
水の星(旋律的なワルツ)/E.グラナドス,作詞:内藤郁子
モルダウの流れ/B.スメタナ,訳詞:野上彰
☆逢えてよかったね(作品紹介と練習)/小原孝
地球のうえに/佐藤敏直

第2部
(歌)
駅/竹内まりや
雨だれ/太田裕美
雨の街を(弾き語り)/荒井由実
(ピアノ)
5月の別れ/井上陽水
あの日の川〜千と千尋の神隠しより/久石譲
雨に濡れても/バート・バカラック
川の流れのように/美空ひばり
(歌)
☆逢えてよかったね(客席の皆さまとご一緒に)/小原孝
アカシアの雨がやむとき/西田佐知子
あのね〜青色の傘〜Rie & Qoonie
みずいろの雨/八神純子

(アンコール)
明日があるさ〜歌おうよver./坂本九,替詞:内藤郁子


音の華にはFacebookページとInstagramアカウントがあります。
そちらに本番の写真をたくさん投稿してありますので、ぜひご覧ください。


Musique, Elle a des ailes.