鍵盤の限界を超えたい | INClaireの音楽な日々

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内藤郁子INClaireが、音楽について日々思うことや生活の中の音楽の話を書きます
音楽のたくさんのジャンルで、壁を作らず線引きだけして、
どれも体験して、魅力の違いを比べるのがおもしろい
音楽って一曲ずつそれぞれの魅力だと思います


Chère Musique



先日の18日に開催された
ピアノソロメタフィジカ。

9月末にアルバム配信が始まったので、
レコ発ライブのような意味もありました。


単独ライブと違うのは当たり前だけど、
今回はひときわ対バンのお客様が多くて、

ということは山上晃司を初めて聴く方々。
とても良い反応でした。


いつもは年一回が多いけど、
今年は単独含めて三回も。
ファンとしてはとってもうれしかった。
たまたま三回とも聴きに行けたので。





そして、、、

ご本人曰く
3回目の開催は
レコ発的な活動をすることと、
もうひとつ意味がありました。




最近一部で話題になっている
“Seaboard(シーボード)”という楽器。
楽器というより楽器を操る機器ですね。

おもしろいタッチセンスが効く
シリコン製の鍵盤。
音源は別でPCにソフトとして入れておき、
それをこの鍵盤で鳴らすわけです。

9月末に買ったらしく
ハマり込んでいる様子でした。
(*^^*)




今回のライブでは、
そのシーボードを
ピアノの譜面台を倒した上に置いて、
半数以上の曲で使っていました。


山上音楽の魅力のひとつである
‘みんなを別の世界へ連れて行ってしまう’
曲の中では、
大活躍してました。


当たり前な鍵盤との大きな違いは

すでに弾いた音を
さらに、奥や手前、左右、上下に
押し込むようにすることで、
鳴っている音が変化してゆくのです。

音色そのもの、強弱、音程まで、
グラデーションの中で少しずつ
微妙に変化する様は、

本当に自然界の音のようだったり
心情の微細な揺れだったり、、、


そんな感じの変化を持つ音を、
例えば片手で弾きながら
もう一方の手はピアノを弾く。

ひとりアンサンブルです。

それぞれの役割も曲によって、

ピアノはベースやコードで
シーボードが主役だったり、

自然界のオーケストラと言えそうな音で
シーボードが低音を支えて
ピアノはその中を漂うように遊んだり、

二つの音が楽しそうにユニゾンしたり。

本番の一部がYouTubeにアップされています!








即興演奏っていうだけでもスゴいのに、
二つの違う音を即興でアンサンブルさせる。
そしてそのどの曲も
聴く人の雑念を取り払って
純粋に音の中へ連れて行ってくれる。

彼にしかできないアートだと思いました。





ウチのクリスマスイベントで
シーボードやってくれないかなぁ。
(๑・̑◡・̑๑)



Musique, Elle a des ailes.