主文、被告人○○を懲役一年六月、執行猶予三月に処する」
私の刑期が確定した。
私物を確認した後、お世話になった刑務官に挨拶をした。
「お前さんは、もう戻ってくるなよ。ま、来ないだろうけどな」
送別の言葉を噛み締めて、私は決意していた。
「人のために生きよう」と。

久々に吸う外の空気は、キンと澄んでいて、ちらつく粉雪がダイアモンドのようだった。

待っていてくれたのは、彼女。そして愛娘だった。
どんなに待ちわびているかも知っていた。娘や妻の霊と対話もしていたから。
娘の笑顔が眩しかった「体だけは大人、心は子供」この弊害は計り知れない。
私は「光の存在との対話」を通じて「自立すること」を当面の目標として行動することに決めていた。
「経済的自立」「精神的独立」
この二つは、「支えてくれた人への愛」と「期待してくれた人への懺悔」が動機になっている。
これまでの私は「常に誰かに依存していた寄生虫」だった。
親に依存し、妻に依存した。
その二つを失って初めて、「自立」を意識できたのだ。
彼女と帰る途中の車の中で私は「計画」を話していた。
私の成長を具に見てきた彼女は賛成してくれ、私が「独りで歩けるようになるまで」一人になることを認めてくれた。