ゴジラ−1.0 | 人生は万華鏡

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私自身の環境も目まぐるしく変化しています。
そんな日々の中で、私の心の拠り所となるのは、漫画やアニメ、音楽です。
私が愛する作品やアーティストたちについて、感想を交えて書いていきますを

5月3日からアマゾンプライムビデオで独占配信が開始されたので、早速観ました。
実は映画館で観ようと思っていたのですが、機会を逃してしまい、自宅で観ることとなりましたが、この音響と迫力の映像は映画館で体験すると、何倍も感動するはずです。

 

ネタバレになってしまうのですが、第二次世界大戦で敗戦したばかりで復興中の日本を舞台としたことと、特攻隊の生き残りを主人公にした点、第二次世界大戦を生き残った者たちが抱える「なぜ、生き残ってしまったのか?」という複雑な想いなど、山崎貴監督が得意とする世界観で作られたゴジラ作品であること、主人公にゴジラと戦わなければならない明確な理由がある点などが、結果的に誰がみても楽しめる作品にさせているのではないかと思います。
 


折角のゴールデンウィークということで、初代ゴジラも鑑賞しました。
70年前の作品ということで、確かに映像はチープなのですが、作り込まれた世界観と、ビキニ環礁における水爆実験が生んだ怪物であるゴジラや放射能の恐怖、オキシジェンデストロイヤーという強力な破壊兵器を研究の最中に偶然、作り上げてしまった芹沢博士の苦悩と、この技術を世に出さないためには自分も死ななければならないという悲壮な覚悟という明確な反戦のメッセージが盛り込まれていることで、原点にして頂点の作品であると改めて感じることができました。

(ターミネーター2のラストシーンでこれも破壊せねばと頭部のチップを指差しながら、ターミネーターが自ら溶鉱炉に降りていくシーンと重なりますね・・・。)

ゴジラ-1.0は、初代ゴジラよりも前に位置する時代の作品となっており、ゴジラ作品におけるタブー(現代または近未来を舞台としており、過去を描いた作品はない)に挑戦した作品でもあるのですが、人間ドラマがしっかりと描かれているので、ラストシーンの直前、因縁の相手でもある橘が主人公、敷島に対して、圧縮空気式射出座席の説明とともに、「生きろ!」と伝えるシーンは涙無くしては見れませんでした。
そして、敷島が圧縮空気式射出座席で無事に脱出したことを知り橘が安堵するシーン。

ゴジラを倒すことで敷島の中の戦争は終わり、無事に敷島が生還したことを知って橘の中の戦争も終わったのだと感じました。