BABYMETALの歴史の中で、非常に重要な意味を持つ事となってしまった作品。
ライブ当日に、体調不良によりYUIMETALが出演を見合わせることが発表されるという異常事態の中、広島という特別な地でのSU-METAL生誕祭は開幕するわけですが、「生誕祭でSU-METALに恥はかかせられない!私がYUIMETALの分も頑張って、絶対に成功させてみせる!!」というMOAMETALの気合いが凄まじく、それに呼応するかのように参戦しているメイトの歓声と歌声が地響きのように木霊する物凄い作品です。
以降、YUIMETALが復活することはなく、そのまま脱退発表となってしまうわけですが、今も続くSU-METALとMOAMETALの鉄壁のコンビネーションはここから始まりました。
このライブは演出も素晴らしく、冒頭のSU-METALの語りから「IN THE NAME OF」への流れ、ライブ中盤での広島という地だからこそ特別な響きを放つ「NO RAIN,NO RAINBOW」、そして最終曲「THE ONE」へという曲順も、当時のベストと呼べるものだと思います。
音だけで聴くよりも、この作品こそ映像を見ていただきたい。
私自身、この作品を聴くときは、軽い気持ちで聴けないというか、「・・・よし、聴くぞ。」と気合いを入れないと向き合えないのですが、決して色褪せることのない歴史的瞬間をパッケージした作品となっています。