「この人の話、面白いなあ」
スピーチプレゼンに限らず、何気ない会話でも感じることがある。
なぜ楽しく感じるのか?
大きな要因のひとつは「聞き手の想像力」を刺激できるかどうか。
お仕事で大変お世話になっている女性がいらっしゃる。
ご本人は無意識に、普段通りにお話されているようだが、
ご自身の体験を交えた「具体例・体験談」が含まれていて、
とても楽しい。
先日出張でご一緒した際には
そこへに向かう電車の中で、こんな話をされた。
「駅前に喫茶店があるんです。
山の方にあるホテルの出店のようなんですけれど、
カボチャプリンが、すっごく、美味しんです。
私、行くたびに買って帰るんです。
それに、ヨーグルトも美味しいくて・・・。無糖のものも、あったと思います」
(↓実物。シナモンが丸ごとON the top)
何気ないおしゃべりのようだが、
具体例体験談がさりげなく盛り込まれた「プリンのプレゼン」^^
うんうんを聞いていた私の脳内では、こんな感情が瞬時に生まれていた。
(そうか、行くたびに買うほどに美味しいのか。
よほどの名物なのかな。
自然豊かな山の中のホテルメイド?!
きっと丁寧に作ってるんだろうなあ、
ヨーグルト!無糖なら明日の朝食べてもいいな。
ならばプリンは今夜のデザート!
今日はこれから仕事だし、ご褒美ご褒美)
私は妄想を膨らませ、仕事が無事完了した後、手土産にした。
これを仮に、
「体験談具体例」を抜きにして、
「事実情報のみ」で聞いたとしよう。
「駅前の喫茶店に名物のカボチャプリンがあります」
単にこうなる。
果たして、私は買って帰ったか?
話し手の体験による具体化が行われた「想像力を膨らます言語」があったからこそ、
私は美味しいカボチャプリンを楽しむ行動に出た。
自分の思いや考えを「言語化」すること。
聞き手を動かす話にするには、自分の体験を含めて話すだけで良い。
たったこれだけでも、聞く側のインパクトは大きく変わる。
それに、一見難しいようだが、やって見るとそれほどではない。
結構、普段やっている自分に気づくことだろう。
人前で話をする際に、自分の体験を言葉に含めて話してみよう。
今までと違った「言語化」ができるはずです。