伝えたいメッセージを「伝わるようにする」ための工夫として、
具体的に話をすることは、とっても重要ですね。
いわゆる「具体例」です。
オバマさんや安倍さんのスピーチにも、必ず、「具体例」が登場しています。
~どこどこの誰々さんが、いつ、何をしました~
のような内容です。
実際のお名前や出来事が入っています。
そうすると、聞き手にはぐっと話が身近になる。つまり共感を呼ぶのです。
昔話や逸話なども、結局、そういうことですね。
物語になっていると、一番伝わりやすいんです。
さて、それをスピーカーとしてどうするか?ですが、
まずはいろいろと参考資料を見て勉強すると良いでしょう。
私がトレーニングでいつもおすすめするのは、寅さんの映画です!
それも、寅さんが「とらや」に戻って来て、ひとくさり語るところです。
小さいときから良く観てました。
テレビで寅さん映画があると必ず家族で大笑いしたものです。
とくに、この、ひとくさり語る茶の間のシーンは、いつも楽しみでした。
今観ても、何度観ても面白い。
具体例として考えると、
話し手の上手さもさることながら(名優だから当然)
・空間=状況を事細かに、
・時間=時の流れを追ってそのままに、
話しています。
これは、論理的な話し方の基本です。
寅さんと言えば、なんだか叙情的な感じがしますが、
よく聞けば、論理的でわかりやすい話の典型なんですね。
ぜひ、もういちど、寅さん映画、ご覧下さい。
下記に、
ひとくさり、の「具体例」映像が、含まれています。
http://www.youtube.com/watch?v=x2DXvpH-GLo
森 裕喜子