めんどくさいという病「イギリス人アナリストだからわかった日本の強み弱み」 | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

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経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

 

 

会社員時代、

ちょっと踏み込んだ発言をしたり、新しいことを提案すると、

大抵こんなことを言われたものです。

 

「ま~森さん、そういうことを言うと、あとがめんどうだから・・・」

 

(はあ・・・?)と呆れつつも、

「そうですね、やめときましょ」と相槌を打った私。

 

 

本書で、

著者アトキンソン氏は日本の弱みについて、こう指摘している。

 

「日本は、めんどうくさいことを避ける」

 

・・・!まさに、これだったんですわ!

 

めんどくさいと言って肝心なところに手をつけない。

本来やるべきことに邁進せずその場しのぎで済ませてしまう。

結果、何も変わらない!

 

恐るべき病。

 

 

そしてアトキンソンさんはこうも言っています。

 

「だから日本は宝のもちぐされをするのじゃ!」

 

(本書ではこんな言葉遣いはされておりません。私の脳内解釈です)

 

「めんどくさい病*」は「強み」というお宝までも腐らせてしまう。

さらに恐ろしいことに、

物事をちゃんと考えられない woolly thinking(ぼんやり思考*)をも引き起こす。

 

(ちなみに本書には、*の言葉は出てきません、いま作りました^^;)

 

こうなると、

我ら日本人は自らアホになる道を選んでいるとしか思えない!

 

もちろん日本人全員がそうではないし、

著者の考えを丸呑みするわけではありません。

でも実際に「まあ森さん」と言われたとき、皮膚感覚としてやけに馴染みある気持ちだったのです。

だから、そうね~そうくるわよね~と平気で流せてしまったのです。

 

 

”ゴタゴタがめんどう。だったら、もうなかったことにしよう。

結局ちゃんと考えても、なにもどうにもならんもんねー”

 

 

こ、こんな、

ダメ人生を誘発するような生き方で、いいのか───ヾ(*`ェ´*)ノ───ッ!!

日本~~~!!

 

 

「めんどくさい」の言葉を、私は、脳から消し去ろうと思いました。

 

 

最近、本来の仕事(話す方のスピーチプレゼンのお助け)以外に、

会社組織での「強みの発信」というようなお仕事が増えております。

 

これまでのwoolly thinkingなツケがとんでもない現状を招いていることに、

日本全体が気づき始めているのです。

 

 

気づいたんだったら・・・めんどくさがらずに、動くんじゃ!!!

 

 

かつて、江戸幕府は開国しました。

が、しかし。

今が本当の意味での、

自分のほっぺをピシピシするよな「開国」なのかも!と思ったりしております。

 

 

面白い本です。ちょいとおすすめ。

 

森裕喜子