イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」 (講談社+α新書) 価格不明 Amazon |
会社員時代、
ちょっと踏み込んだ発言をしたり、新しいことを提案すると、
大抵こんなことを言われたものです。
「ま~森さん、そういうことを言うと、あとがめんどうだから・・・」
(はあ・・・?)と呆れつつも、
「そうですね、やめときましょ」と相槌を打った私。
本書で、
著者アトキンソン氏は日本の弱みについて、こう指摘している。
「日本は、めんどうくさいことを避ける」
・・・!まさに、これだったんですわ!
めんどくさいと言って肝心なところに手をつけない。
本来やるべきことに邁進せずその場しのぎで済ませてしまう。
結果、何も変わらない!
恐るべき病。
そしてアトキンソンさんはこうも言っています。
「だから日本は宝のもちぐされをするのじゃ!」
(本書ではこんな言葉遣いはされておりません。私の脳内解釈です)
「めんどくさい病*」は「強み」というお宝までも腐らせてしまう。
さらに恐ろしいことに、
物事をちゃんと考えられない woolly thinking(ぼんやり思考*)をも引き起こす。
(ちなみに本書には、*の言葉は出てきません、いま作りました^^;)
こうなると、
我ら日本人は自らアホになる道を選んでいるとしか思えない!
もちろん日本人全員がそうではないし、
著者の考えを丸呑みするわけではありません。
でも実際に「まあ森さん」と言われたとき、皮膚感覚としてやけに馴染みある気持ちだったのです。
だから、そうね~そうくるわよね~と平気で流せてしまったのです。
”ゴタゴタがめんどう。だったら、もうなかったことにしよう。
結局ちゃんと考えても、なにもどうにもならんもんねー”
こ、こんな、
ダメ人生を誘発するような生き方で、いいのか───ヾ(*`ェ´*)ノ───ッ!!
日本~~~!!
「めんどくさい」の言葉を、私は、脳から消し去ろうと思いました。
最近、本来の仕事(話す方のスピーチプレゼンのお助け)以外に、
会社組織での「強みの発信」というようなお仕事が増えております。
これまでのwoolly thinkingなツケがとんでもない現状を招いていることに、
日本全体が気づき始めているのです。
気づいたんだったら・・・めんどくさがらずに、動くんじゃ!!!
かつて、江戸幕府は開国しました。
が、しかし。
今が本当の意味での、
自分のほっぺをピシピシするよな「開国」なのかも!と思ったりしております。
面白い本です。ちょいとおすすめ。
森裕喜子