ポインター | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

赤いぽちぽちの灯りが点くレーザーポインター。
プレゼンの際には頻繁に使われる。

ポインターはどんなふうに使えば適切なのか?
時折質問をいただく。

これ、という正しい答えはないのが「スピーチプレゼン」の詰まるところ。

ゆえに本件も同様、
どう使うのが正しいか
ではなく、
そもそも「何の目的でポインターを使うのか」を考えるとよい。


ポインターは、
スクリーンで注目してほしい部分を赤い点で明らかに示す目的で使用する。

であるならば、
ここぞ!というときに使用し、
聞き手の視線をぎゅっとスクリーンの一点に集めるときに、使うべき。



だが実際には・・・

赤く点灯させたまま、
スクリーン全体を大きくぐ~るぐる、ぐ~るぐる・・・

誰もが見覚えがある光景ですね。

映し出されているページ全体を強調する目的なのかもしれない・・・が、
ぐるぐるすることが癖になっていないか?

正直、赤いぐるぐるは聞き手にとって眩しいだけ。



まとめると、

1)ポインターは、本当に指摘したい一カ所に赤く点を示すように使う

2)ポインターを使うと、
「重要なメッセージを伝えている」より
「ファクトを説明している」雰囲気になる

3)ポインターを手でもてあそばない

手に何か持っていると、つい、それを触ってしまうもの。
意味なく小道具をいじる手の動きは、
小さいながらもかなりのノイズ、要注意



以前、
お客様のプレゼントレーニングの最中、
ご愛用のポインターに
キーホルダーが揺れていた。

即ご指摘申し上げ、お取り外しいただいた。

お客様は
「ああ~、それは気付かなかった!ありがとう」と仰り、大きな発見をされたご様子だった。


些細な小道具というなかれ。
目的を明確にして、ご使用ください。



*ポジションの高い方ほどポインター等の小道具は使わず、
ご自身の身体と言葉だけで伝えることをおすすめいたします。
(資料はすっきりと作られていることが前提)


森 裕喜子