プロンプター | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

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経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

本日のニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131214-00000097-jij-pol

安倍総理、プロンプター初使用。

え、そうだったんですね!と改めて認識しました。

そういえば、使ってスピーチされるシーンは今まで拝見したことがなかったかもしれませんね・・・


プロンプターとは、
透明の下敷き、のような部分に
文字原稿を写す機械。
透明なところに、文字が、テロテロ~と、写るんですよ^^。


演劇の舞台で、
こっそりと、舞台上の俳優のセリフを助けてくれる人(手に台本を持っている)のことを
プロンプターと言いますよね^^


この機械、
話し手の目線の高さに透明下敷き部分を立てることができるのです。
文字原稿は、パソコンからそのままつなげられるので、
すっす~っと、長い原稿でもなんのその。
なかなか、おもしろい仕掛けなのです。


これがあると、
話し手は聞き手のほうを見るようなイメージで文字原稿を見ることができるので、
スピーチ中、下を向かずに済みます。

左右にひとつづつあればベスト。
あたかも、聞き手全体を見るために左右に目線を振っているように見えるのですが、
実は、プロンプターもちらっとご覧になれるという訳です。


米国大統領のスピーチ映像などでは、必ずといっていいほど、演台の両脇に立っています。


透明なので、遠目には見えない。
テレビ画面にプロンプターが入らないように、
設置位置を微妙にうまく置いています。



国のトップのようなお立場だと、
人前で話す回数も多い。
話すこと以外の本来のお仕事が沢山あるわけですから、
すべてのスピーチ原稿を覚えるというのは無理。

かといって、
演台に原稿を置いて、それを読むだけでは、伝わりません。

その対策として、プロンプターは必須。


流れてくる文字を追いつつ、
それを伝わるように話すというのは、また別のスキル。

プロンプターは強い見方ですが、
基本的な伝える力がないと、
やっぱり単なる棒読みに終わります。


もっとITが進むと、
透明下敷きも不要になって、
空気の上に文字が浮かび上がるようになる、
そんな時代も来そうですね。^^



森 裕喜子