JUDYナマレポート。
ある日、
仕事を一段落して珈琲でも飲むか、と思っていたら
タイミングよく電話が鳴った。
私の電話の声は低く、時に怖いと言われているのだが、
仕方ない、今日もその感じで電話を取ってしまった。
しかし、電話の相手は、私の憮然とした声にひるむ様子もなく、すっと声を出してきた。
「・・・森様でいらっしゃいますでしょうか?
お世話になっております。XX銀行でございます。」
お。数ヶ月前に寄った銀行の男性社員の声。
普通だったら、
仕事がおわったばっかりなのに、めんどくさい、と思うのだが、
なぜかすうっと話を受止め、
話が進んだ。
数分後、・・・電話を切った後、私の心は穏やかであった。
単なる突撃セールス電話ではなく、一度面識ある担当者の男性、だからであろう。
しかしそれだけではない。
前回、初めて彼に会ったのだが(単に銀行に行っただけのこと^^;)
その際、とても印象がよかったのである。
私が個人的に最も苦手とする金融(数字)の場所であり、
またその職員であるにもかかわらず、
大変に良い印象を与えてくれた。
そのこと自体もまた強く印象に残っている。
ごめんなさいね、お顔はすでに思い浮かばないのですが
お声の音は認識できました。
(仕事柄?^^;)
電話を切った後、私はひとりつぶやいた。
「いい感じだ・・・!」
これぞ、ボイスイメージ!
数ある銀行の中で業務を遂行していくことは大変なはずである。
(半沢直樹みたいに!)
そんな業界の波に揉まれても
あくまでもお客様の前では、
どんな人でもお客様!
対応を崩す事がないそのプロフェッショナリズムに、
一顧客として私は彼に「グッド」と言いたい。
こうして彼は顧客獲得に成功を収めて来ているのだろう。
すばらしい。
最初に会ったときの彼の対応振りを反芻してみた。
お客様を見る目線
声の出し方
声のトーン
あらぬ相手でも慌てぬ乱れぬ軸の持ち方
自らを治める間の取り方
いずれも落ち着いていた。
そして今回。
エスパーではないけれども、グッドタイミングに架けて来る電話の鳴らし方。
相手の興味度を的確に見積もり、それを見越したアクションの提案法!
落ち着いた対応は、声に現れていた。
声は呼吸そのものであるから、立ち居振る舞いまでも、落ち着いているのである。
電話からもそれが伺えた。
すばらしい。
森 裕喜子