棒読みか「風立ちぬ」 | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

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経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

気まぐれか、「風立ちぬ」を観ました。

スタジオジブリアニメ、実は初体験で!!!


どうもこの仕事をやっているせいで、
声の出し方(方向、距離など)が気になってしょうがない。

アニメーションという「ノイズ」がまったく無い架空の世界なのですが、
声の出方については、どうも疑問がふつふつと。
これが私にはノイズになりました。


例えば、

このくらいの子どもで
この立ち居振る舞いだったらば、こんな母音や滑舌ではないだろう、
こんなシーンだったら呼吸はもっと浅くなる、とか

発声が深くて立派すぎる~、とかですね・・・


当然のことながら、リアルでないわけです^^;

ま、アニメーションの世界そのものがリアルではなくファンタジーなのでよいのですが、

この絵柄の醸し出すファンタジーの方向性と、
声優さんの演技の方向性がどうもマッチしないので、
そんな状況で物語が進むことに、違和感が出る。


映画の最初の方は、こんなことばかり思ってみておりました ^^;

単に楽しめばよいものを・・・少々、自分が面倒ではあります。

はあ。。。



評判を見てみますと、
「主人公セリフが棒読み!」というのが結構あるようですね。

私も観ていて、最初は、何かアニメの声優という感じとは違うなあ~と思いました。



しかし。
私には、かえってそれがリアルになってきました。


なぜかというと、

あの役どころ、あの髪型、あの生き方~
静かに心の奥底で、飛行機への情熱だけに生きている人、であれば、
そんなに饒舌に、感情豊かに、声を高くしたり低くしたり大小つけたり
つまり周りに明らかに伝わるように豊かに話したりなんかしないと思うのです。


だから、
あの話し方は、逆に、そこだけ、リアルでした。

ああ、こういうひと、いる、というように・・・・


アニメ的にいうと、
あの抑揚の無い、おちつきはらった声というのは、つまらないのかもしれません。

ですが、
彼の、まったくぶれない生き方、それこそ、この人こそが一陣の風のような
強くてしなやかで透明で見えないけれども、そこに存在する、

といった、
主人公そのものだったように、思いました。

宮崎監督は、その声の存在感に魅かれて、その方を声優に抜擢したそうです。

確かに、聴覚の次元において、
主人公は、他とは違う存在感を放っていましたね。

そこが、ジブリファンの方々には斬新あるいは意外すぎたのでしょうか・・・。



宮崎監督の、大きな主張ポイントであるように感じます。



それにしても、
エンディング曲。

ユーミンの「ひこうき雲」

何よりも秀逸でした。。。。



懐かしいお菓子、シベリア、も出て来ました。
お若い方は、ご存知なのかしら^^


夏ですねえ。