事前準備の最重要ポイント③3方向 | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

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経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

事前準備は、戦略的にチームで行う!
と前回書きました。

では、具体的にどう考えて行けばよいのか?

今日は、その考え方をお伝えします。



準備方法は、下記の考え方で行うと、ヌケやモレがありません。


「3方向から考える、事前準備」

1)時間軸と空間軸

2)マクロ視点とミクロ視点

3)話し手視点と聞き手視点



噛み砕くと、


話し手が話をする瞬間を基点として、そこから、
時間的な流れと空間(場所)、
全体(マクロ)と部分(ミクロ)、
そして、話し手側からだけではなく、聞き手の視点も忘れずに考える、ということです。

3つの方向から事前準備を考え実行することで、
ひとつの方向からだけだと見落としてしまっていたことが、
別の方向から救う事ができるのです。



例えば、よく、こんな場面を見かけます。


演台に立った途端、
話し手がマイクの位置が気にして直そうとしたり、
マイクの先を叩いてスイッチが入っているのか確かめる。



ちょっとしたことなのですが、
事前に、マイクチェックをしたことを話し手がわかっていれば起きないはずの出来事です。

「事前にすること」という時間軸による考えで、この準備が抜けていた可能性もありますが、
「会場隅々にまで音が届くだろうか」という空間軸で本番を考えることが出来たら、
そこで救われたことでしょう。


たかがマイクチェック、と思われるかもしれませんが、
こういった小さい「ノイズ」は、
本番全体を見渡して準備できていないことの証、でもあります。

小さいノイズの積み重ねがあちこちで起こる事で、
結果として、場の緊張感が落ち、話し手の話の伝わり方にも影響が出ます。



チームによる戦略的取組みによって、
ヌケ・モレのない準備を積み重ねることが「伝わる」に最大限の可能性をもたらします。

これは、私ども専門家のミッションでも、あります。