手は雄弁 | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)


人は、動くものに弱い。
視線はくう~~っとそちらに魅きつけられてしまう。

山手線でも、無意識のうちに、ドア上の小さいテレビ画面に目が釘付けになってしまう。
いかんいかん、また見てしまった、と思っても
数秒後には、また見ている自分・・・



「あまちゃん」のおかげで、
この参院選期間中、政見放送をばっちりとご覧になったという方がいらした。

スピーチトレーニングを受けられてからしばらく経つが、
「スピーチを見る目」はますます厳しくなっておられる。


政見放送に対する、その方の考察。


「ジェスチャーを敢えて交えない話というのは、説得力がない。
だから、手話の方が出て来ると、手や表情が豊かに語るので、そちらを見てしまう。

手話通訳の方と候補者は、画面を別にしたらよいのではないか。」


・・・そうなのです。

動いているものに、人は目を奪われる。

伝えようと思うと、自然と、手や指が動いているものなのだ。
手や指でも、伝えようとして言葉を補足するのである。

手は、相当に雄弁なのである!


・・・ちなみに、
イタリア語では、口と手、両方あってこそ「言葉」「話す」になるという・・・。


さて、考察のもうひとつ「別画面」!

実際の可否は別として、
こうすれば、
画面上での次元が変わるので、互いに影響し合わないで済みますよ!!

ちょっとしたことで、コミュニケーションのノイズは軽減されていくのです。


政見放送は、性質上、編集無しで放送するというルールのようだが、
コミュニケーションの受け手である視聴者が受け取るノイズについては
工夫があればよいなと、思った。


いずれにしろ、
とにかく、手のジェスチャーというのは、
非常に雄弁なのであります。

今回のことで、改めて、実感いたします。




トレーニング後も、こうして身の回りのスピーチプレゼンで学びを磨かれていらっしゃる
お客様には、何とも嬉しい気持ちがいたしました。

ありがとうございます。

森 裕喜子