プレゼン資料は、いまやちまたに溢れ、ピンからキリまであります。
どれが正しくてどれが間違え、という考え方ではなく、
良い悪い、適不適、はあるでしょう。
つまるところ、プレゼン目的を果たしていれば、よいのです。
ここで話が終わってしまうと、もうそれまでなので、ちょっと考察を。。。。
根本的に、日本語の文字はあまり「プレゼン向き」とは言えません。
なぜならば「漢字、ひらがな、カタカナ」などいろいろと混じっているからです。
アルファベットだけの欧米の言語に比較すると、
見た目にも混沌としており、すっきりわかりやすいグラフィック的処理が難しいですよね。
、、、、ということであれば、色をすっきりさせると良いのかな?
ということは、
カラーを使わず、全部モノトーンで行けば!!!
禅の世界???!!!!
書道の世界のように、手書きで、白黒でやると、いいのかも!!!
(実際そういうプレゼンをされる方もいらっしゃる)
これはこれで、かなりハイスキルです。。。。^^;
プレゼンするための資料と、
手元配布資料(聞き手が、プレゼンを聞くだけではなく、読んでわかるためのバックアップ資料)とか
単なるホワイトボード代わりの資料などを混同している場合が、多いですねえええ。
一般に広くビジネスの現場で作られるパワーポイント資料を
「プレゼン資料」とは言ってますが、
文字と数字とグラフで画面がびっしりとなっており、
一目見ただけでは何を言いたいのかわからない、という
ものが主流となってしまっています。
これらは、プレゼン資料というよりは、単なる資料の大写し、でしかありません。
(それを「プレゼン資料」と言うな~~~~!と叫びたい^^;)
洋書や欧米の広告を見ると、非常にデザイン性が高いことに気がつきます。
シンプルなアルファベットなので、グラフィックで遊ぶこともしやすいのでしょう。
もちろん、社会的な背景もありますね。
多言語や多民族の環境でも一瞬にしてわかりあうため、
見てインパクトがあること、わかりやすいこと。つまり「サイン」としての役割が
強く求められる社会的環境により、それが発達した、とも考えられます。
洋書や海外の広告をそのまま日本語版にすると、
一気にかっこわるく見えるのは、そんな理由も、背景にはあるのはないでしょうか。
プレゼン資料の参考にするならば、なんと言っても、欧米のものが勉強になります。
アップルコンピューターのプレゼン(つまりSteve Jobs以降)は
あまりにも有名。
シンプルな美しさ、伝わりやすさは、あまりにも秀逸です。
一般の方々がそれぞれに自由にプレゼンをする「TED」の資料も、
個性的かつグレードが高く、興味をそそられます。
これらに共通しているのは、
文字が非常に少なく、ビジュアルのインパクトが非常に秀逸だということです。
忘れてはならないのは、ステージの主役はプレゼン資料ではなく、あくまでも話し手である、ということ。
話し手を補足する、インパクトある資料を、作りたいものです。
森 裕喜子