今日は、声に関連した、少々つれづれな内容です。
やっと、歯医者さんに定期検診に行った。
友達も何人か通っていて、大変お世話になっている先生なのだが、
イチロー似の、イケメン先生♩!!!
(イケメン・・・て、書いてみると、古い言葉な感じもしますね^^;)
数年前、先生のスーパーな技巧を尽くして処置をしていただいた歯があり、
今はそこが診察のポイントになるのである。
「・・・森さん、レントゲンとりましょっか~~~」
「は、はい。。。」
若干焦る私。
すると
・・・おお、少々、根っこのほうに課題が・・・
くすん(涙)
声が商売なので、「歯」はとっても大事にしているのだ。
え? 声と歯?
関係あるんですよ。
私は職業柄か、
「あ、このひと、入れ歯にしたな」
「あ、差し歯が緩いらしい」
声を聴けば、すぐわかる。
歯に変化があると、途端に子音の作られ方や息の出方に変化があるので、
音の響き方が違って来る。
また、歯の位置で舌の動きも変わるので、話し方に変化が生じることもある。
靴ずれすると、歩き方がちょっと変わったりして、見た目にもわかりますが
それが、話す声=音、からわかる・・・
そんな感じです。
歯は声の響きや話し方に変化をもたらすだけでなく、
声の「共鳴帯」としても、非常に重要!!!!!!!
共鳴帯としての歯、については、小さい頃の強烈なインパクトのある思い出が、ひとつ。
子どもの頃、声楽の先生がある日、仰った。
「もりさん♩今度、この方のコンサートがあるのよ。とてもすばらしいの♩」
美しいソプラノの声と優美な振る舞いと共に、
先生がひらりと見せてくださった、そのフライヤー(チラシ)。
ゴージャスな日本人マダムの顔アップ写真を見て、私はぎょっとした。
歯が、鍵盤のように、ビシーッ!!!
ピアノの白い鍵盤を思い出して欲しい。
ビシッ!と、規則的に横一列。
真っ白の四角い歯が一文字に、
ニカ~ッと、
唇の中から覗いて見えたのである。
イタリアでも活躍する有名日本人ソプラノ歌手。
豊かな黒髪をふわんふわんにバッチリセットした、ド迫力のポートレートであった。
当然、歌声も、ド、迫力...。
歯は、歌手の命!!
私は幼心に刻んだ。
あれから数十年。。。。
私の歯は「鍵盤」にはしておりませんが、
持って生まれた自前の歯を、大事にしていきたいと思っております。
森 裕喜子