早口はダメか? | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

<過去記事をアップデートしました>

人前で話す際、早口になってしまう・・・という方は、意外と多い。

早口は、ダメな話し方なのか?



そもそも人前で話すときは、どんな速さが良いか。

昭和の頃のNHKが出どころ、と言われるデータによると、
話すときの適度な速さは「1秒間に5〜6文字(語)」だそうだ。


1秒かけて 「こ ん に ち は」と発してみよう。

かな〜り、ゆっくり。

確かに、はっきりと発音することはできる。
だが、ずっとこの速さで話すとなると・・・
聞き手は退屈する、あるいは寝る、のどちらかだろう。


早口で話すと言葉を言い損じる可能性がある。
すると、聞く側は、「あれ、何て言ったの?」となって集中力は途切れる。
話す側も「あ、滑舌が悪かった!」と焦る。
双方にとってストレスだ。

内容は良いのに早口だから話の価値が伝わらなかった、なんて、もったいないではないか。


聞き手が退屈したり、集中して聞けなかったら、どんないい話でも価値は落ちてしまう。
話す速さ云々よりも、まずは、聞きやすいこと、そして、聞き手の興味を持続させること、
これらが大事だ。


早口はこのように話の価値を落としてしまう要因になりやすい。

では、どうやって解決するか。
ひたすらゆっくり話そうと意識する。

それができるのなら、苦労はしない。
根源的な解決策を紹介します。

自分が発する言葉の意味を感じること、だ。

普段、我々はあまりにも気安く言葉を発しすぎている。
人前で話すときは、言葉を、ゆっくり、じっくり、味わって話す。
自然と間ができたり、大事な言葉を大切に話すことができる。


こうすると、
「あの人は早口ね」ではなく
「あの人の話はテンポがいいね」と言われるようになるだろう。

この差、大違い。


結論。早口は悪いことではない。


目指せ、伝わる話し手!

森 裕喜子