<過去記事をアップデートしました>
人前で話す際、早口になってしまう・・・という方は、意外と多い。
早口は、ダメな話し方なのか?
そもそも人前で話すときは、どんな速さが良いか。
昭和の頃のNHKが出どころ、と言われるデータによると、
話すときの適度な速さは「1秒間に5〜6文字(語)」だそうだ。
1秒かけて 「こ ん に ち は」と発してみよう。
かな〜り、ゆっくり。
確かに、はっきりと発音することはできる。
だが、ずっとこの速さで話すとなると・・・
聞き手は退屈する、あるいは寝る、のどちらかだろう。
早口で話すと言葉を言い損じる可能性がある。
すると、聞く側は、「あれ、何て言ったの?」となって集中力は途切れる。
話す側も「あ、滑舌が悪かった!」と焦る。
双方にとってストレスだ。
内容は良いのに早口だから話の価値が伝わらなかった、なんて、もったいないではないか。
聞き手が退屈したり、集中して聞けなかったら、どんないい話でも価値は落ちてしまう。
話す速さ云々よりも、まずは、聞きやすいこと、そして、聞き手の興味を持続させること、
これらが大事だ。
早口はこのように話の価値を落としてしまう要因になりやすい。
では、どうやって解決するか。
ひたすらゆっくり話そうと意識する。
それができるのなら、苦労はしない。
根源的な解決策を紹介します。
自分が発する言葉の意味を感じること、だ。
普段、我々はあまりにも気安く言葉を発しすぎている。
人前で話すときは、言葉を、ゆっくり、じっくり、味わって話す。
自然と間ができたり、大事な言葉を大切に話すことができる。
こうすると、
「あの人は早口ね」ではなく
「あの人の話はテンポがいいね」と言われるようになるだろう。
この差、大違い。
結論。早口は悪いことではない。
目指せ、伝わる話し手!
森 裕喜子