この作品を観て1番印象に残ったのは、「人の感情」と「音」のつながりです。
例えば、主人公オスカーの気持ちが日常の様々な音で表されています。
感情が高まっている時や、興奮している時、
町で聞こえてくるサイレンや車の音、人の声や水の流れる音などを使っています。
また、オスカーは怖い事や聞きたくない事があると耳を塞ぎ、心を落ちつかせる為にタンバリンを鳴らします。
このように、常に「音」と「感情」のつながりがありました。
私たちが日頃から聞いている音が使われているため、
登場人物の心情をより近くに感じることができ、
観ている私自身もその気持ちを体験しているように感じるのだと思いました。
また、この物語はオスカーの成長を描いていますが、
私は、この物語の始めから、オスカーは強い心の持ち主だと感じました。
それは、お父さんのカギの正体を探す旅に出る前、
不安と恐怖で胸が押しつぶされそうになっている中、
「自分自身が止めてもやりぬく。」とオスカーは言っています。
私には、こんな言葉は絶対に言えないと思います。
確かに、苦手な物に立ち向かって行こうと努力はしますが、
自分自身の中で諦めがついたらやめちゃうと思います。
その為、オスカーの本気さ、そして、お父さんへの熱い想いがすごく伝わってきました。
もう1つ、オスカーは
「何も結果が出ないよりは、がっかりする方がずっと良い」
とカギの正体が判明した後に言っています。
これは、結果が分からないよりは、結果が分かって傷つく方が良いという意味ですが、
私は傷つく事、そしてその事を夢で見ることが怖いです。
しかし、オスカーは耳をふさがずに悲しい現実と向きあいました。
だから私も、オスカーのように自分自身をしっかり持ち、
1歩ずつでも成長できるよう、苦手な事に立ち向かって少しでも強くなりたいと思いました。
そして、この物語で重要な「愛」。
私は、「愛」と聞いても、いまいちピンとくるものがありませんでした。
しかし、少し分かったことがあります。愛とは、人とのふれあいの中で生まれ、感じられます。
手をつないだ時やハグをしてくれた時の人のぬくもりなど、人は様々な愛を感じます。
“愛とは見えにくく、遠くにあるようだが、実はすぐ近くにある。”そう思いました。
最後にこの作品の題名、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は、
主人公オスカーがオスカーなりに「愛」を言い換えた言葉だと思います。
愛は嬉しさや楽しさなどの幸せな感情や、時には悲しみや辛さなどの沢山の感情を持ちます。
つまり、沢山の意味を持つことになります。
それが、ありえないほど近くに沢山あったと言うことだと私は考えました。
愛や、感情と音のつながりについて
加藤さんなりの解釈をした上で、
人としてどうありたいかも、学びを得ていますね
題名の解釈についても、なるほどと感心してしまいました
新たな気づきや発見があり
それが大きな学びとなっていることを改めて実感させる感想文でした
西尾先生が、
作曲をするにあたって
映画を鑑賞したり、本を読んだりしたあとに
感じたことなどを文字に起こし、感想文を書くことが大切だ!とよく仰っています!
ただ鑑賞するだけよりも、ずっと力がつくそうです
ヴォイスの卒業生である家入レオさんも
西尾先生に勧められ、積極的に取り組んでいたそうですよ