こんにちは!
暖かくなったと思えば肌寒い、忙しい季節です
元気に過ごせていますでしょうか?
今日は音楽塾ヴォイスで通常レッスンとは別に課題としている「読書感想文」、生徒さんの提出物を紹介させて頂きます!
今回書いて頂いたのは2017年度3期生の脇坂瑠海さんです。
お手本のような内容となっているので是非読んでみてください!
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武者小路実篤詩集「淋しい」を読んで
この本には百十七つの詩が掲載されている。
私が共感した詩はどれも、心の中で靄がかかったように上手く表現できない気持ちを代弁してくれているものだ。
その中でも「淋しい」という詩は、読んだときに「そうだ、私もこんなことを考える」と、すとんと腑に落ちた。
この詩の魅力は、よくある「淋しくても私がいるよ」とか、「あまりに淋しくて消えたい」といった励ましや絶望の言葉ではないところだ。
詩の中にもあるように、私も淋しさが好きだ。
世の中には、淋しくて辛い思いをしているときにしか見えないものがそこかしこに潜んでいるからだ。
普段は気が付かない優しさや美しさ。いつの間にか涙が出ているような、そんな出会いに心を揺さぶられたい。
隠れていた感情たちが音になり、それぞれ違った温度を持った歌へ繋がると思う。
----いかがでしょうか?
西尾先生は、図書の中でも特に純文学をお勧めされています。
今回の課題の武者小路実篤と言えば名前を知らない方はいないと思いますが、いかにも難しい事が書かれていそうで敬遠している生徒さんも多いと思います。
ですが、心を開いて読んでみれば読み書きの訓練はもちろん、脇坂さんのように新たな気づきがあったり、今も昔も変わらない事、変わった事が分かったり、良い事ばかりです。
最近は以前より多くの生徒さんが感想文にチャレンジしていて、西尾先生も感心していました。
貸し出しは全員に行っていますので、希望の方は是非事務局にお声掛けください!