こんにちは。
心と声を整える話し方講師の
佐藤昌子です
4月から始まった朝ドラ
「虎に翼」
昭和初期、結婚こそが女性の幸せと
言われた時代に世間の荒波に逆らい
日本初、法曹の世界に飛びこんだ
女性の物語です。
時代が変わっても
それぞれが感じる周りからの圧は
今もいろいろあるよね～と
突っ込みを入れながら
楽しく視聴しています
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ドラマの中では、
いろいろな形で、男女や親子の
価値観の違いや刷り込まれた思い込みが
表現されています。
昭和初期は一般論として
女の幸せ＝結婚と子育て
ほぼ一択で、結婚しない人は
家の恥などと言われていました。
さすがに一択ではないけれど
いまでも多くの女性が
悩むところではありますよね。
男だから…女だから・・・
という決めつけではなくても、
生まれ持った本能も絡んでくるから
割り切れないところでもあります。
程度の差こそあれ、私もずっと
「結婚か仕事か」「仕事か家庭か」
という問題はついて回っていました。
私は大学卒業後、就職しましたが
アナウンサーが諦めきれずに、
一縷の望みをかけて
夜間のアナウンサー養成所に
週何回か通っていました。
東京の一人暮らしで
養成所の授業料を捻出するのは
とても大変でした。
ラフな格好でOKな職場だったので
仕事にはGパンとトレーナー、
メイクも適当な感じで
おしゃれとは程遠い東京時代でした。
その後、何とか地元テレビ局に
嘱託のアナウンサーとして就職。
その時、25歳になっていました。
面接で、「3年は辞めません！」と
宣言したのですが・・・
周りの男性陣からは
「25歳ならすぐにやめるのでは？」と
「若くないのに大丈夫か？」と
心配？されていたことを後に知りました
私がテレビ局に入ったころは、
25、６歳くらいで寿退社する女性が
ほとんどだったからです。
でも、今考えれば25歳って若いですよね
でも、昭和の終わりから平成にかけては
地方では職種問わず、大方このような価値観
だったように思います。
仕事的には楽しく新鮮な日々でしたが、
あっという間に３年がたち
いつの間にか、私がアナウンサーで
一番年上になっていました
部署異動で仕事が少なくなったこともあり
辞めて東京に行こうかと
本気で考えたこともありました。
両親もきつくは言ってこないものの、
このまま結婚もしないでどうするのかと、
ということを口にしていました。
そんな日々の中、私が30歳の時、
父が倒れてそのまま帰らぬ人になりました。
親孝行もせずに、結婚も孫の顔も
見せてあげられなかったことが
娘として一番の心残りです。
独身時代は仕事が生きがいで
仕事のない日は気ままに過ごし
独身貴族を嫌というほど謳歌していました。
結局、その後ご縁があり、結婚をして
局を退職してフリーランスとして
働くようになりました。
子どもが生まれ、
すぐに仕事復帰するつもりでしたが、
子育ての大変さに心が折れて
2年間、仕事は休みました。
子育ては仕事人間だった私には
わからないことだらけで大変でしたが、
自分以上に大切な存在が愛おしく、
また、親の愛情の有難さを改めて感じ
慌ただしくも貴重な時間でした。
この経験が無かったら、
私はきっと自分勝手で傲慢な人間に
なっていたと思います。
そのくらい、子育ては自分の思う通りに
ことが運ばないことの連続でした。
それでも、子どもへの愛情が湧き出てきて
こんな感情は初めて
と
自分に驚くこともありました。
誰でも進みたい道はあると思います。
でも、人生は時々思うところとは
違う方向に向かうこともあります。
自分の考える世界は決して広くはないので
違う方向に向いたときは
その世界に飛び込んでみる
柔軟性を持つことは
人生の可能性の幅を広げてくれます
仕事人間だったころは
男性に負けないように、と思い
偏ったプライドを持っていたように思います。
男だから…女だから・・・と
自分を縛っているのは自分自身かもしれない。
まずは、自分の心の中にある
思い込みの壁を一つ越えてみると、
そこからまた、違う自分の価値観が生まれ
人に対しても理解が深まると思っています。
人生には無駄なことはない
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