え1738年から1755年にかけて建設された歴史ある
王宮 Palacio Real
カルロス3世（Carlos III）から
アルフォンソ13世（Alfonso XIII）まで
スペインの国王が住まいとしてきた
マドリードの王宮はスペインの歴史を物語っています
マドリードがスペインの首都となるはるか前に
モハメド1世はキリスト教徒の侵攻から
トレドを守るため
マグリット（アラブ語の都市名）に
城塞を建設しました
この城塞は14世紀に旧アルカサルAlcazarとなるまで
カスティーリャ国王の別荘として使用されていました
カルロス1世（Carlos I）と
その息子フェリーペ2世（Felipe II）が
イスラム教徒の城を拡張・改装を繰り返して
作った巨大な建物でしたが
住み心地は良くなかったようで
少しでもそれを解消するために
フェリペ４世がフレスコ画や絵画を美しく
華やかに飾ったのが
今の豪華絢爛の始まりのようです
国王の公式の住まいとなりましたが
1734年のクリスマスイヴに
火災で焼失してしまいました涙
注目すべきはサバティーニの設計による70段の正階段
ティエポロ（Tiépolo）の天井画がある
王座の間（Salón del Trono）
アラバルダロスの間（Salón de Alabarderos）
etc...
外せないのが伝説的な
アントニオ・ストラディバリにより
製作された弦楽器のコレクションのある
王室礼拝堂です
フランスのルーヴル美術館の憧れがあったようで
多くの影響を受けた絢爛豪華な装飾にあふれる
バロック様式の建造物です
広大な宮殿の壁などには
バロック期のスペイン人画家ベラスケス
宮廷画家ゴヤ、イタリア人画家カラヴァッジオなど
ロイヤルコレクションの見事な絵画が飾られました
残念ながらここから先の館内は撮影禁止でした
部屋数は 3,418室もあり公開されているのは
その内のごく一部です
床面積は 13万5千平米でヨーロッパの宮殿としては
最大だそうです
