ベトナム嫁用の楽天家族カードを作り、スーパーで買い物をするときにはできるだけこのカードで支払いをしてくれと言って渡しました。
 食品を買うときは私も楽天カードを使うので、利用金額から1カ月のだいたいの食費がわかります。


 このやり方を始めて最初の締め日がやってきました。楽天カードの引き落とし金額は7万1000円ちょっとでした。私の昼食代や外食代は別のカードで支払っているのでここには含まれていません。また、ベトナム嫁がときどきベトナム食材屋で買ってくる食品も含まれていません。
 私の昼食代などは除外するとして、ベトナム嫁の現金での買い物を含めると、ひと月の食費が約8万円ということになります。


 ググってみると、二人暮らし世帯の1カ月の食費は平均6万6000円~6万7000円という情報が出てきます。総務省の「家計調査」に基づいた数字だそうです。自分で総務省の「家計調査」を見てみたところ、一人世帯と二人以上世帯の2つに分類されているようだったので、二人暮らし世帯の食費がどこから出てきたのか確認はできませんでした。


 しかし、仮に二人暮らし世帯の1カ月の食費が平均6万6000円~6万7000円というのが眉唾だとしても、月8万円というのは多すぎます。特に高価な食材を買っているわけではないのにどうしてこんなにかかってしまうのか?

 


 考えられる理由の一つは、嫁が買ってくるベトナム食材が割高なこと。ですが、これを除いても7万円を超えていますので、これだけではありません。


 二つ目は果物をよく買っていること。私もですが、それ以上にベトナム嫁は果物が大好きなので毎日果物を食べています。でも、果物ってバナナなどを除くとけっこう高いんですよね。イチゴや桃、ブドウ、ナシなどなど、一人暮らしのときにはシーズンに1回食べるかどうかでした。それが今では毎日ふつうに食べていますからねえ。これはかなり食費を押し上げているかも。


 三つ目に考えられるのは、野菜をたくさん買っていること。これは独身の頃もそうでしたが、野菜をたくさん摂りたくて、ブロッコリー、ピーマン、人参、カボチャ、オクラ、ニガウリ、パプリカなどをまとめて買ってきては蒸して食べているんです。でも野菜も高いんですよね。外食すると、例えば野菜カレーなんかを食べても、入っている野菜の量は大したことありません。でも自炊のときはけっこうな量をまとめて食べます。計算したことはありませんが、1食あたりかなりの金額になっている可能性があります。

 


 四つ目としては、パックに入った肉なんかを買ったとき、割と量が多いのに嫁はたいてい全部いっぺんに料理に使ってしまうこと。それを2~3回に分けて食べるならいいけれど、1回で全部食べてしまうこともよくあります。当然私もけっこうな量を食べさせられます。そういうこともあって、結婚してから3~4キロ体重が増えてしまいました。


 思いつくことはこれくらいですかね。


 食費に月8万円かかっていることをベトナム嫁に伝えたら、かなり驚いていて、減らさなきゃならないと思ったようです。ところが、どうしたらいいと思うかと聞くと、「食べない」「インスタントラーメンだけ食べる」などというとんでもない答えが……。


 この話をするにはタイミング的によくありませんでした。妊娠している嫁には十分な栄養を取ってもらわなければ困りますから。
 今のところ具体的な解決策には取り組めていません。出産までは無理でしょうか。出産後も赤ちゃんの面倒を見るので精いっぱいになるでしょうから、当面は様子見という感じです。

 今さらですが、10月7日夜の地震には驚きました。
 「おっ! 揺れてる!」と思ったらスマホがウインウイン鳴りだして、激しい振動が襲ってきました。しかし、私の印象では揺れている時間は短く、大きく揺れた割にはあっけない感じでした。


 そのときは自宅でベトナム嫁といっしょでした。嫁もビックリはしたのでしょうが、パニックになるようなことはなく冷静でした。今までも地震が来るとその揺れを楽しむタイプだったし、今回も恐怖よりはワクワク感が勝ったようです。不謹慎なヤツめ。

 


 2011年の東北大地震のとき私はベトナムにいたため、あの揺れを体感していません。なので、おそらく今回のものが私がこれまでに体験したもっとも強い地震だったんだと思います。


 約10年間のベトナム滞在中に遭遇した地震はわずか2~3回程度。いずれも椅子に座っている状態でかすかに揺れを感じるという微震でした。
 嫁の出身であるベトナム南部はそれくらい地震の少ない地域なので、ふつうなら嫁はもっと地震を怖がってもいいはずです。まあ、むやみに怖がるよりはこのくらいの方が日本に住むには合っているのかもしれません。


 後で知ったのですが、あの地震のせいで東京圏の鉄道は軒並み運転取りやめで多くの帰宅困難者が出たとのこと。たまたま私は早く帰っていたので助かりました。
 ベトナムの家族との電話で、私が家にいてよかったと嫁が言っていました。少しは頼りにされているようです。


 マンホールから水が噴き出たとか、電車が脱線したとか、翌日もダイヤが乱れたとか、お姉さんに地震の様子を一生懸命説明していましたが、大きな地震を体験したことのないベトナム人にはやはりピンと来ないようでしたね。


 もしベトナムの大都市で震度6程度の地震が起きたら恐ろしいことになるでしょう。震度5強の地震が起きてもあの程度の被害で済むのは日本だからです。

 


 2015年のネパール大地震では、寺院の建物が崩壊する様子が撮影されました。あそこまでは行かなくても、ベトナムでも建造物に相当な被害が出るであろうことは容易に想像がつきます。建造物が崩れれば当然多くの人命も失われることになるでしょう。


 今までのようにこれからも大きな地震がベトナムで起きないことを願います。もちろん日本でも大地震は勘弁です。

 ベトナム嫁が産休に入りました。法律で定められている予定日の6週前より少し早めです。ふつうの仕事なら6週間前からで問題ないと思うのですが、介護という仕事の性質上、どうしても重いものを持ち上げるような業務が含まれるので、大事を取って早めに休ませることにしました。

 妊娠してからは会社が休みの日には昼間も寝ていることが多かった嫁としては、毎日好きなだけ昼寝ができるのがうれしいようです。とはいえ、ヒマだとは感じているようで、「何か家でできるアルバイトはないか」などと言っています。



 

 ベトナム嫁の在留資格は「介護」です。資格外活動許可を取らなければ介護以外の仕事をすることはできません。そして、在宅でできる単純作業的な仕事に対して資格外活動許可はおりません(「留学」や「家族滞在」の場合は別)。

 「ヒマなら日本語の勉強をしてくれ」と言うと、寝たふりをしてごまかします。
 入院したら私は病院に入れないからベトナム嫁が一人ですべてに対処しなければならなくなります。お医者さんや看護師さんの話す日本語がわからなければ困るのはベトナム嫁なのです。

 一人じゃ勉強する気にならないと言い訳をしますが、いくら言い訳をしてもそれで物事が解決するわけじゃありません。私が勉強を見てやるという方法もありますが、時間を取るのがなかなか難しい。それに私は日本語の教え方を知っているわけではないので、実際に教えてみると説明にとても苦労します。

 嫁がまだ介護専門学校の学生だったとき、日本語学習の手助けをけっこうしていました。説明につまると「日本人のくせにどうしてわからないんだ」と罵られるという理不尽さに耐えながら。



 

 オンラインで日本語を教えてくれるところがたくさんあるし、そういうところに申し込むのがいいんでしょうね。以前、そのうちの一つを嫁に見せて、ここはどうかと聞いてみたことがあります。でも、高すぎるという理由で却下(1時間2000円でした)。
 本心は勉強したくないということだったのかもしれません。
 でも入院したときにホントに困るからなんとかしなくちゃなあ。

 ベトナム嫁は先日妊婦検診に行き、産婦人科のお医者さんから逆子だと言われました。今まではずっと正常だったのでびっくりです。


逆子のイラスト
 

 逆子体操のやり方を教えられましたが、その後面談した助産師さんによれば、逆子体操は「気休め程度ですね」。

 ネットで調べてみると、妊娠中に逆子になっても出産時には95%が正常になるのだそうです。それに、出産時に逆子でも帝王切開すればいいので、むやみに心配する必要はないとのこと。

 ベトナム嫁は自然分娩したいと言っています。
 「じゃあ、あんまり意味ないかもしれないけど1日10~15分くらい逆子体操をすれば?」
 「わかった」

 うつ伏せからお尻を突き出すようにして、太ももを床と垂直になるようにします。両腕は前にまっすぐにし、背筋を伸ばします。病院からもらった逆子体操の指導書には、胸を床に着けるようにと書かれているのですが、嫁の場合はまったく無理。妊婦なのに胸ちっさ!


いらすとやに逆子体操まであってビックリ。
 

 ところが、2~3分たつとゴロンと横になってしまいます。
 「10分以上やらなきゃダメじゃん」
 「疲れた。無理」
 逆子が治ったかどうか見るために、1週間くらい後にまた来てくれと産婦人科の先生に言われたんだけど……。
 そもそも効果があるかどうかわからないんだし、まあいいか。

 その後の様子を見ていると、10分までは行かないものの、とりあえず毎日逆子体操はしているようです。
 効果が出てくれるといいんですけどね。

 今から1年半ほど前に私はベトナム嫁と出会いました。知人からの紹介です。
 この出会いに至るまでには、とてもたくさんの偶然の積み重ねがありました。もしそういった偶然のリンクの中の一つでも欠けていたら、私が嫁と出会うことはなかったし、今でも1Kのマンションで一人暮らしをしていたでしょう。

 嫁を初めて見たとき、私はとても驚きました。離婚歴のある30代後半の女性と聞いていたのに、目の前にいる女性は24~26歳くらいに見えたからです。
 (えーっ! 話が違うじゃん。自分は50代半ばなのに、若すぎるなあ。こちらはかまわないけれど、向こうが相手にするはずがないじゃないか)
 そう思いました。

 身長は150センチ台後半。髪は肩くらいまでの長さで、美人とは言えないけれど愛嬌のある顔立ちです。
 年齢を聞いてみると、自分と同じ干支で、ちょうど二回り年下だということがわかりました。実年齢より若く見えます。離婚歴はありません。30代後半の離婚歴のある女性という情報は間違いでした。



 

 紹介者である日本人、ベトナム人といっしょにファミレスで食事をしました。ベトナム人の方が多く、そして彼らは日本語がほとんど話せなかったので、ベトナム語での会話が多くなりました。というのは、私は10年ほどベトナムで暮らしたことがあり、ベトナム語の読み、書き、会話はいずれもそれなりにできるからです。日本人の方にはちょっと悪いことをしました。
 
 もちろん、のちに妻となる嫁とも話をしました。どうやって日本に来たか、今何をしているかといった、初対面同士が話をするときのごく当たり前の内容です。

 このときから嫁には好感を抱きましたが、まだ恋愛感情ではなかったような気がします。嫁の方はというと、無視や無関心といった冷たい態度ではありませんでしたが、私に一目惚れしたようにも見えませんでした。

 後でこの日のことを嫁に尋ねてみました。待ち合わせ場所である駅の改札の前に着いたとき、私一人が立っているのを見つけたので、声をかけて他の人たちが来る前に二人でどこかへ行っちゃおうかと考えたそうです。