長坂真護(NAGASAKAMAGO)をあなたは知っていますか?
ガーナに世界最大(東京ドームの4個分)の産業廃棄物の墓場があります。
産業処理場ではなく、墓場。
なぜ、あえて墓場と書くかと言えば、そこには、手作業で、産業棄物の危険物を防塵マスクも満足につけずに処理するガーナの若者たちがいるからです。
彼らは、一日中、働いてもわずかに500円ほどの賃金しか貰えません。
世界から集められた産業のゴミが、ガーナの国土を、ガーナの若者の将来を蝕んでいるのです。
そんな実態を私は何も知りませんでした。
長坂真護ことMAGOは、20歳の時にホストになり、たった1年で3000万円稼ぎました。
その後、その資金を元にアパレル会社を立ち上げたところ、1000万円の負債を背負って倒産。
一文無しになった彼に残ったのは、小さな頃から描き続けてきた絵。
彼は、その後、ストリート画家になります。
そして、日本だけでなく、ニューヨークなど海外でその活動を続ける中で、画家としての実績を認められるようになります。
そんな中、ガーナの存在を知っていくのです。
ガーナの産業廃棄場を見て、世界中のゴミが、ガーナに集められていることを知ります。
善意という名前で送られ続けている不用品の数々。
中でも衣料品は、ガーナの海岸を埋め尽くすほど、波間に漂っているのです。
彼は、その現状を世界中に知らせる為に、不用品や廃棄物を使って、絵画やアートの制作に乗り出します。
そして、ガーナでの社会事業に着手し始めるのです。
そんな彼の作品展に行って来ました。
彼の作り出す作品には、なんとも言えない可愛さと温かさ、そして悲しさが漂っています。
一見、とても可愛いと思える作品も、よく見れば、産業廃棄物だらけ。
文明の発展と、それに伴って出てくる廃棄物や環境破壊。
その双方がうまく共存し合える世界の確立を目指すのが、MAGOの社会事業です。
今回、彼の存在とプロジェクトを知って、少しでも私も協力出来ることがないかと思うようになりました。
やらなければならないことは山ほどあります。
人生の時間は限られていますが、少しでも何かが出来るように、日々、頑張りたいと思います。
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京阪神在住の方は、お時間があれば、ぜひ、足を運ばれることをオススメします。
阪急梅田大阪本店にて、11月6日まで、9階のギャラリーにて。
1階のショーウインドウも彼の作品がジャックしています。こちらは、15日まで。
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有料記事は、今夜中に配信したいと思います。
久道りょう