オペラ歌手 草間勇貴の

歌声のクリニック

 

【講師経歴】 

ヨーロッパにて演奏

NHK紅白歌合戦などコーラス出演

文化庁オペラ出演 etc…

 

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こんにちは!

今回は少し専門的な語句が出てきます。

その名も、「レチタール・カンタンド」。

 

その解説を

2回に分けて

お届けします。

 

普段聞き慣れない言葉ですが、

早速紐解いていきましょう!

 

 

早速!レチタール・カンタンドってなに?

 

「Recitar Cantando」というイタリア語ですが、

この意味は「語るように歌う」となります。

 

15世紀の終わりから16世紀にかけて

それまでのポリフォニー音楽(多声音楽)から

モノディ様式に変化していく際の

価値観です。

(あまりこの辺りは気にしなくても大丈夫です笑)

 

その言葉の通り、

言葉をはっきり聴衆に聴かせ、

歌詞の情念(Affetto)を

しっかりと表現するため、

それ以前の流れるような音楽から、

語るような音楽になっていったのです。

 

厳密かつ本来的な意味合いは専門書に譲りますが

「語るように歌う」

この発想は、歌を上手く歌おうという際に

さまざまな意味でとっても活きてきます。

 

 

日本語表現におけるレチタールカンタンド

 

以下では、レチタールカンタンドの考えを

レッスンや練習に活かしていくと

どのようなメリットがあるのかについてお話します。

 

【言葉を使った表現ができるようになる】

 

今私たちが音楽だと思っているものは

西洋発祥のもので、そのシステムは

西洋の言葉に由来しています。

 

西洋の言葉と日本語はアクセントが

異なりますから、

日本語と音楽というのは

本当は、相性が良くないのです。

 

「ロックを日本語にするとなんかダサい」

最近はあまり言わなくなりましたが、

昭和ではよく言われていました。

 

オペラやミュージカルも

原語のものに比べると

日本語版だと

なんだか違和感があると良く言われます。

 

これらはいずれも、言葉の仕組みが異なるから

という理由につきます。

 

だから、

西洋の原語を歌う人たちは

喋るように歌えます。

言葉と音楽が一致しているからです。

 

一方、日本人は

音楽の雰囲気に流されるように歌うような

そんな人が少なくありません。

 

ですが、

私たちが知っているような歌を作る人たちは

みんなプロです。

 

そんなことも考えながら作っています。

「どうしたら歌詞が活きてくるかな?」

たくさんの知識や経験をもとに

工夫をしています。

 

となると、やはり歌を歌う私たちも、

それ相応の理解と工夫を伴うべきな気がします。

 

なので私は、

レッスンにおいては

いったん歌詞を読む、という工程を踏む場合があります。

 

それをするだけで、

 

「ああ、このフレーズでは本来の語感が活かせるな!」

「ここは語感がズレてるから…こうやって歌おう。」

 

そんなふうに表現の仕方が

一気に見えやすくなってくるのです。

 

それは、音で遊ぶ、と言うようなニュアンスも含んでいきます。

なので、歌うことがもっと

楽しくなると思います。

 

【フレージング作りに良い】

 

さらには、

言葉を理解することで

歌唱に言葉のような滑らかさや説得力が

生まれてきます。

 

受講者の方には

まだフレージングがぎこちなかったり、

歌手のモノマネになってしまっている

そんな方が少なくありません。

 

歌詞を読み、歌に応用する。

それは、フレーズ作りにも非常に有効なのです。

 

 

【情景が見え、共感覚的なものが働く】

 

ついでにもう一ついいことがあります。

それは、歌詞を読むことで

見えてなかった情景が見えてくるということです。

 

普通は、よほど好きな歌手の曲でない限り、

歌詞に想いを馳せることは

あまり多くないように感じます。

音楽と子音と母音のニュアンスで

なんとなく音楽を聴いているという人も

少なくないのではないでしょうか。

 

ですが、

歌詞を読むという工程を踏まえると、

一気に見えてくるものがあります。

 

ある種の共感覚的な部分が活性化され。

こんな天気で、どんな色味で…

など、歌うだけでは見えてこないような、

表現をする上で大事なことが

たくさん見えてくるのです。

 

本来のレチタールカンタンドとは

かけ離れた発想かもしれませんが、

歌詞の情念(Affetto)を表現する、

というようなものには通ずるところがあるかもしれません。

 

 

(vol.2へつづく。)

 

 

 

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