オペラ歌手 草間勇貴の

歌声のクリニック

 

【講師経歴】 

ヨーロッパにて演奏

NHK紅白歌合戦などコーラス出演

文化庁オペラ出演 etc…

 

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今回はハモることについてお話していきます。

「自分は人とハモることなんてないし、ソロで楽しみたいから関係ないよ!」

というそこのあなた!ちょっと待った〜!

 

ソロで歌う時ほど、ハーモニー感が大事なんですよ。

 

 

なんでハモるのが大事なの?

 

なぜかと言うと、ハモる感覚や練習が、

あなたの音程感をよくしてくれるからなんです!

 

ハモる感覚がつくと、

本来のピッチよりうわずったりぶら下がったりしなくなる。

 

すなわち、

ソロの歌がうまくなるってことなんです!

 

ソロで歌うといってみても、

あくまで歌がひとり(=ソロ)である。

と言うことでしかなく、

 

バンドやオケなど、

楽器と一緒に演奏する際は、

それはソロではなくアンサンブルなのです。

 

(※アンサンブルとは…少人数の合唱や合奏のことを指します。)

 

この意識は音楽をする上ではとっても大事です!

 

でもなんでハモることで音程が良くなるの?

具体的な説明に入っていきます。

 

 

バンドやオケは常に正しい音程を示してくれている

 

よほどチューニングが酷かったり、

下手っぴなメンバーでなければ

バンドは正しいハーモニーを演奏し続けてくれます。

 

カラオケなんかはその点、

ミスしたりチューニングが狂うことはないので、

完璧かもしれません。

 

にもかかわらず、

自分自身の声しか聴かず、

自分の中にある音程で歌ってしまうと

ついつい音が外れたり、

外れても、気にしない姿勢が身に付いてしまいます。

 

これは大問題で、

そもそも音程が外れたことに

気づかなければ気づかないほど

それはずっと治らないままです。

音程が良くなることはありません。

 

しかし、ハモる感覚を持とうとするだけで、

自分のミスに気付き、敏感になることができます。

 

そしてハモることに少しずつ慣れていくと。

 

オケは正しい音を弾いてくれています。

それに乗っかって歌うことに慣れるということは、

音程のミスがどんどん減っていくことでもあるのです。

 

音に常に耳を傾け、

ハモる感覚を持つことで

歌が上手くなるというのは

こういう理屈なのです。

 

多分生まれつき音程がいい

とされている人たちは

こういう感覚に優れているのだと思います。

 

なかなかボイストレーナーは

この点について教えてはくれません。

ですから、

オケを聴いて歌うなんて発想が普通は起こりませんね。

 

しかし、正しい音程で歌い続けるには

これしかないのです。

クラシック界でもみんなそうしています。

 

例えてみるならば、

 

正しい地図を手にしながら、

それを見ないで

目的地まで行こうなんてことは

誰もしないと思います。笑

 

オケを聴いてハモリながら歌うというのは、

正しい地図を見て歩くようなことなのです!

 

 

ハモれると、気持ちいい!

 

歌手の玉置浩二さんといえば、

現代最高の歌手といわれるほどの方ですね。

 

玉置さんの歌の良さはたくさんあると思いますが、

1つ大きな要素としては、

音程がよく、ハモリもうまい、ということです。(2つになっちゃった)

 

ですから

聴いていてとっても心地よく聞こえますよね。

 

玉置さんの音程の秘訣を聞いた時

「ベースを聴いて歌っている」

とおっしゃっていた、

というのをどこかで目にしたことがあります。

 

私の記憶なので発言の真偽はさておき、

 

ベースを聴きながら歌う

=ベースとハモる

=バンドとハモる

 

ということでもあります。

 

オケとハモリながら歌う

を実践できるようになれば、

あなたも玉置さんのように

もっと素敵に歌えるかもしれませんし、

 

何より、ピッチが合うというのは

とっても気持ちがいいことだと思います。

音楽が、歌うことが

ますます楽しくなっちゃいます!

 

 

  まとめ

 

ソロで歌っていても楽器がいれば、アンサンブルです。

その際には楽器とハモる感覚が大事になります。

玉置浩二さん的には、ベースを聴いてハモリながら歌う。

 

これは音楽理論的に理にかなったことなのですが、

初歩としてはいきなりベースを聴くのは

難しい場合もあります。

 

少なくとも、オケを聴くことは大前提!

その上で自分の音程がオケに溶け込むように。

そんな感覚から始めていければいいと思います^_^

ぜひ意識してみてください!

 

 

 

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