オペラ歌手 草間勇貴の

声のクリニック

 

【講師経歴】 

ヨーロッパにて演奏

NHK紅白歌合戦などコーラス出演

文化庁オペラ出演 etc…

 

○高音が出したい!

○声量が欲しい!

○すごくいい声で話したい

○声が出なくて困っている…

 

などなど

 

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こんにちは!

今回も高音発声、ミックスボイスについてお話ししていきますよ!

 

 
目次

・はじめに

裏声は、「混ざる」もの

・文化の発達が声を退化させた?声の機能を復活させるのがボイストレーニング!

・具体的にはどんなことをするの?・まとめ

 

 

  はじめに

 

 

歌を歌うときにほとんどの人が差し掛かる問題があります。

それは、

「高音が出なくて…」

と言うことです。

 

実際、私も今まで何人もボイトレをしてきましたが、

最初にヒアリングを行う際にやはり

9割以上の方は

「かっこいい高音が出したいです」

といったご意見を頂戴することが多いです。

 

きっとこの記事にたどり着いたあなたも、

そんなお悩みをお持ちなのではないでしょうか?

 

そのために大事なことは、

地声と裏声を意識しながら練習していくことです。

これは前回のべた通りです。

 

しかし、このミックスボイスと言う語感が

多くの人を誤解に導いてしまっているのです。

 

裏声は「混ぜる」ものではないのです。

 

では、結論から述べてしまいます。

 

 

  裏声は、「混ざる」もの

 

ミックスと聞くと、

みなさんは何を思い浮かべますか?

 

例えば最近はあんまり見なくなりましたが、

ミックスジュース

なんかはいい例でしょうか。

(セブンイ○ブンさんのミックスジュース、美味しかったなあ!)

 

作曲をやる方であれば、

ミキシングと言う意味のミックスが

身近かもしれません。

 

いずれにしてもミックスと聞けば、

「混ぜる」

という意味で捉えますし、

和訳的にもそれが正しい意味だと思います。

 

しかし、

「ミックスボイス」については

「すでに混ざった声」として考えて欲しいのです。

 

実際、ミックスボイスに関して

英語の記述を探すと

「mixed voice」

と書かれているものが見受けられます。

 

そして事実、

ベルカント唱法の研究でバイブルとされる書籍である

「うたうこと」でお馴染みのフースラー(1889〜1969)や

「ベルカント唱法」の筆者リード(1911〜2008)も


「上の声は、裏声を混ぜる意識で歌ってね」

とは

言っていないのです。

 

そうではなく、

「健康的な声であれば自然と混ざるものだよ」

といった旨のことを書いています。

 

ではなぜ、健康な私たちは

ミックスボイスを研究しなくてはならないのでしょうか?

 

 

 

  文化の発達が声を退化させた?

 

本来声は、遠くまで意思を伝えたり

誰かに自分の感情を伝える

役割を果たしていました。

 

言語を持たない

赤ちゃんや鳥など

考えていただければわかると思います。

 

しかし文化の発達によって

それらは必要なくなって

しまったのです。

 

我々は言葉を持ってしまいましたから、

感情や意思は、言葉でも表現できます。

大声を出すことも大人になれば

なるほど減っていきます。

 

こうして、声の機能は

落ちてしまっていき

高い声や声量に必要な

喉周りの筋肉や神経も

落ちてきてしまっているのです。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

 

 

  声の機能を復活させるのがボイストレーニング!

 

いくら文明が発達し、言葉が使われても、

新しく生まれてくる赤ちゃんの声は

自然的、野生的です。

 

実際、電車やスーパーなどで

泣いている赤ちゃんの声は

どこまでも届きますよね。

それは声の機能が発達しているからです。

 

発達というかむしろそれが、0の状態。

我々大人たちは、文化の代償として

そこから引き算してきてしまった…

というのが根本的に大事な理屈です。

 

考えてみると確かに、イヌやネコは

子供も大人も同じように

通る鳴き声です。

声が小さくなったりするのは、

人間くらいなもののようです。

 

落ちてしまった声機能を

回復させるために、

ベルカントのメソッドや

さまざまな練習方法を用いて

レッスンをしていきます。

 

声慣らしをして先生の前で

歌うだけがボイトレではないのです。

 

 

  具体的にはどんなことをするの?

 

ここまでの話を復習します。

 

みなさんのうち

ほとんどの方は健康的な声をお持ちです。

 

ですから実は、先にも述べたように

裏声と地声はすでに混ざってはいます。

 

ただ、文化の発達によってその割合が

小さくなってしまっている。

歌声に活かすには

そこを頑張りたいところ。

 

というのがここまでのお話です。

 

それを踏まえレッスンでは具体的には、

 

裏声を使ったトレーニングを行ったり

フースラーの提唱する

「アンザッツ」(声の位置という概念)

を用いたりしながら

裏声を少しずつ目覚めさせていきます。

 

ベルカント唱法の練習方法である

「メッサ・ディ・ヴォーチェ」

(小さい音量から大きな音量に持っていく練習)

などもそれに当たります。

 

もちろん地声を使った練習していきます。

 

 

  まとめ

 

このように

喉の機能改善を図ることがミックスの練習です。

その上で、朝起きて活動して、

声出しして喉を温めてあげると

ミックスボイスは勝手に

行われていきます。

 

すると、何も考えなくても高音は出しやすくなります。

意識的に行うものではないのです。

 

「ミックスボイスというのはある音域にかかったら

裏声を混ぜていくようにしなきゃいけないんだ」

 

そんなふうな誤解をしていらっしゃる方は

少なくないように思いましたので、

この記事を書きました。

参考になれば幸いです!

 

 

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