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《体験を提供しましょう》


先日、VMDの師匠であるジャックから聞いた話です。


“タイヤメーカーであるミシュランは、何故レストランガイドブックを発行しているのか?”ということ。


ナルホド、何故だろう?・・・


答えはこういうことだそうです。


“ミシュランは、タイヤのある豊かな生活、移動するすばらしさ、を売っている”から、だそうです。


ミシュランはタイヤ屋さんなので、高性能のタイヤを売る、ということは当たり前。


タイヤのある豊かな生活、移動するすばらしい体験を提供している。


これをお客様の立場で考えてみましょう。


“私は別にタイヤなんて欲しくはない。ただ、高性能なタイヤを履いて安全に遠くまでドライブに出かけ、その先で美味しいレストランで現地の料理を楽しんだり、自然や環境や人に触れる、という体験をしたいんだ”


・・・ということになりますね。



イギリスのビールメーカーであるギネス社が、ギネスブックを作っているのも、同じような理由だそうです。


ギネス社の専務が猟に出かけた際、同行した仲間とちょっとしたことで議論になったそう。


それは“獲物となる鳥の中で、どれが一番早く飛べるか”という他愛も無いこと・・・


最終的には〈ヨーロッパムナグロ〉か〈ライチョウ〉のどっちかだろう、ということで結論は出なかった。


その議論が、あまりにも盛り上がったもので、“いろんな世界一”の記録を集めてブックにすると、酒場での話題のネタになり、大いに盛り上がるのでは?というのが発端だそうです。


これは、“ビールのある豊かな生活、酒場で大いに盛り上がる楽しい体験”を提供していると言えますね。


ミシュランのレストランガイド、ギネスのギネスブック。


共に作っている商品よりも、ある意味有名になってしまっています。


これは企業のスピリッツ(モノを売るのではなく、お客様にすばらしい体験を売る)が徹底した結果、なのかもしれませんね・・・