この温暖化ガス排出量削減の参加企業の業種を見てみますと、
67%が電力で大部分を占めています。
その他は鉄鋼が13%、石油精製、セメントが6%と続きます。
また2011年から航空業界にも適用される見込みとのことです。
欧州における排出権取引の中心的な取引市場は
アムステルダムの欧州気候取引所(ECX)です。
21日の日経新聞に
「EUが運営する排出権取引市場が急拡大し、
2007年の取引高は2006年の2.2倍に膨らみCO2換算で22億トン、
取引高では世界全体の約65%、金額ベースでは約75%のシェアを占めている。」
との記事が出ていました。
京都議定書の実行期間開始をにらみ、盛り上がってきているようです。
この排出権取引には先物価格があります。
この先物はECX(European Climate Exchange)が提供・管理し、
ICE(Intercontinental Exchange)が運営する電子取引所に上場しており、
2008年から2012年の間にCO2換算で1トンの温室効果ガスを排出する権利の価格です。
ではこの先物価格の変動要因はどのようなものになるのでしょうか。
今までの金融商品とはちょっと違いますから、注意が必要ですね。
CO2排出権先物価格の変動要因としては以下のものがあげられます。
1.発生源の活動量
・・・経済発展による活動量の増加から排出量が増え、排出権の需要は伸びる。
2.燃料源の構成比率
・・・燃料価格高騰等によりCO2排出量の多い燃料が使われると排出量、
排出権の需要が伸びる
3.天候
・・・厳冬による暖房用エネルギーの増加、降水量不足による水力発電から
火力発電への代替は排出権の需要
4.政治
・・・排出量削減目標の厳格化は排出権の需要は増加、逆に補助金等による
代替エネルギーの促進は排出権需要の低下
5.市場の需給・流動性
・・・市場の流動性の増加は価格上昇要因、減少は価格下落要因
次に市場の参加者としては、機関投資家、投資銀行、証券会社、
銀行、商社、エネルギー関連企業、先物取引業者、国・政府など様々な参加者がいます。
新聞によると、1トン当たり10ユーロ(約1,600円)以下だった取引価格が20ユーロを超え、
将来的には35ユーロ前後に上昇するという予測もあるそうです。
こう見てみますと、これまでにない面白い市場だということがわかりますね。
ちなみに先物価格は以下のURLで見ることができます。
http://www.europeanclimateexchange.com/default_flash.asp
みなさんもチェックしてみてはどうでしょう…