こんにちは。
 
ヨーロッパの暑さをが話題になっていましたが、ここの所涼しかったり、ましてや寒かったりという何だかよく分からない気温になっています。
 
月末からはやることが増えてかなりバタバタな毎日を送っていましたアセアセ
 
そんな中でも何度か演奏会に行く機会があったので、今回は演奏会レポ。
 
まずはベルリン・フィルのデュッセルドルフ公演。
 
 
 
最後に聴いたのは記憶に無いくらい前のことで、デュッセルドルフまで来てくれるなら是非とも聴いておきたいと足を運びました。
 
コンサートにお供してくれたのは、ゲオルグ・ミヒェル。
 
今まで数え切れないくらいの生徒を教えてきて、コンクール入賞者を何人も育て上げ、自ら音楽協会を立ち上げ理事を長年務めていた名バイオリン教師です。
 
 
 
夫も3歳から15歳まで彼の下でバイオリンを手ほどきを受けていて、様々な道のりを経て、いまでは家族同然の仲なのです。
 
ベルリンフィルのプログラムはラヴェルとプロコフィエフだけに絞ったとても短いものでしたが、プロコフィエフのロミオとジュリエットはとても感銘を受けました。
 
曲や、指揮者や場所によって、オーケストラの響きというものは変化します。
 
今回のデュッセルドルフ公演では、個人的にはバス声部(ビオラ、チェロ、コンバス)がとても強い印象があり、やはりそれ故の底力と重厚感が、深い表現力の源になっているのではないかと思いましたおねがい
 
 
そして先日は同じくバイオリン教師の友達、ヘアタと2日連続でコンサートに足を運んできました。
1つはデュッセルドルフ交響楽団の定期演奏会。
超満員の会場でした。
 
 
プログラムはベートーベンのバイオリンコンチェルトと、ストラヴィンスキーの火の鳥で、2009年にエリザベート音楽コンクールで一位を獲得したレイ・チェンがソリストというとても興味深いコンサート。
 
 
 
彼の演奏は、それこそコンクールのライブ動画を何度も聴いたことがあったのですが、生で聞いてみるとだいぶ違う演奏の印象を受けました。
 
それもそのはず、10年というものはその人の歩む生き方によって、演奏もガラリと変えてしまいます。
 
もちろんその人特有の癖や傾向というものは残りますが。
 
私個人の意見では完璧な技術と、澄んでいて良く通る音の持ち主だなと今回の生演奏で思いました。
 
ただベートーベンというとてもクラシカルなコンチェルトには、ビブラートの掛け方や、アーティキュレーションの面で、少しアメリカ的な解釈過ぎるのかなとも思いました。
 
もう少しヨーロッパの伝統を尊重した正統派のスタイルの方がドイツ人音楽家も好むベートーベンだったのかもしれません。
 
とはいっても、例えばかの有名なコパチンスカヤのベートーベンを聴くとそんな固定観念も吹っ飛ばすくらいの勢いで、彼女の演奏に説得されてしまう人も多いと思います。
 
 
賛否はありますが、周りがどう言おうとどんな反応をしようと、自分の持ってる世界観で芸術を創り上げるという強い意志に脱帽してしまいます。
 
 
そして次の日はチャイコフスキーのオペラ、「スペードの女王」を鑑賞し、演奏会ウィークが終わりました。
 
ドイツのオーケストラは7月から8月の間に6週間の休暇があるが一般的なので、次に聴きに行けるのは9月に入ってからになりそうです。
 
みんなオケの人はこの夏休みを楽しみに1年間働いているといっても過言ではありません。
 
オーケストラで弾いていると、ずっと何も問題なく健康でいられるのは難しいというのが現実。
 
ましてや定年までとなると何十年も身体に負荷がかかります。
 
なので夏休みの間は楽器から離れて身体を休める、というのがこちらのオケマンの習慣になっているようです。
 
そういえば日本のオケは夏休みってあるのかなとふと疑問が……キョロキョロ
 
もし知ってる方がいたら教えてくださいニコニコ