こんにちはー!
 
先月になりますが、アクセントカルテット(チェリストは代役)で結婚式とお葬式で弾く仕事がありました。
 
写真は結婚式の披露宴の際の演奏シーン右差し
 
 
 
 
 
 
会場はオランダにほど近い、ヘアテフェルト城という小さなお城でした。
 
ありがたいことに、アクセントカルテットには様々な依頼が舞い込みます。
 
その中でもSNS上や、演奏を聴かれた人から直接お問い合わせいただく際に1番多いのが、結婚式での演奏についてです。
 
なので今回はドイツの結婚式と、そこで演奏される音楽について書きたいと思います。
 
 
⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
 
 
まずドイツでの結婚は、日本よりもお堅いプロセスが存在します。
 
日本だと、婚姻届を役所に提出した時点で正式に夫婦となり、後に結婚式を挙げたり、挙げなかったりしますよね。
 
ドイツでは、役所の人の前で書類にサインをするという式典を通らなければ、正式な夫婦として認められないのです。
 
戸籍役所にはTrauzimmer(結婚の部屋)という部屋があり
そこでお役人さんが二人の書類を再チェックして右矢印お役人さんのスピーチ右矢印言葉での確認作業を経て右矢印書類にサインをさせるというのが、大まかな式の流れになっています。
 
言葉での確認作業とは要するに、今日までに気持ちは変わっていませんか?ファイナルアンサー?ということですてへぺろ
 
つまり日本でいう入籍と式はある意味セットになっているような感覚です。
 
役所の部屋の感じは街によっても違いますが、大体は机を挟んで役所の人、新郎新婦が前に座り、その横にそれぞれの立会人が着席します。
 
 
少し前までは立会人が必須だったようですが、今は選択できるようになったみたいです。
 
そこだけで式を挙げるのが1番簡素に済むパターンで、家族や友達を呼んだり、中には新郎新婦だけでも挙げる人もいます。
 
ですがもちろん、結婚したい日にいきなり戸籍役所に行っても、入籍(式)は出来ません。
 
なによりドイツでは何事においてもアポ、アポ、アポ・・・チーン
アポ無しで事務手続きが進むのはほとんどありません。
 
予約の際には必要書類を提出して、審査に通れば晴れて日取りを決めることができます。
 
ちなみにドイツ人同士の結婚の場合は、身分証明書と戸籍謄本だけで済むのですが、ドイツ人とEU以外の国の人が結婚する場合は、それの倍以上の必要書類があり、入手するのに手間も時間もかかるので・・・ここでは割愛します。
 
そしてヨーロッパの結婚式といえば、よく教会で挙げられるイメージがあるかもしれませんが、そうゆう人達もまずは役所で式を挙げた後、当日でも後日でも、教会の神父さんの前で愛の誓を立てるのですニコニコ
 
 
ちなみに日本では、教会やチャペルで結婚式を挙げるのが人気ですが、ドイツでは信者でないと教会で式は挙げられないというのは意外でした。
(逆にヨーロッパ人からすると、日本では信者でもないのに何で教会で式を挙げるんだろうと思うそうです。)
 
このように役所での式、教会での式の他には、お城やレストランなど好きな場所を指定して、そこに役所の人とゲストを呼んで式を挙げるというのもあります。
 
デュッセルドルフの結婚式が挙げられる代表的なお城に、ベンラート城があります。
デュッセルドルフのオケも毎年そこで行われる花火大会で弾いていて、普段も多くの人が散歩に訪れる人気スポットです。
 
 
去年の花火大会の時のブログ右差しLichterfest
 
あまり写りは良くないですが、おととしにここの結婚式で演奏した時の内装右差し
 
 
 
今は日本からもドイツの人気古城で結婚式を挙げるというツアーがあるみたいですね。
 
長くなってしまいましたが以上がドイツの結婚式の簡単なシステムです。
 
そしてどこに音楽が入ってくるかですが、式の入場、指輪交換の際、退場 のときに演奏するのが一般的です。
披露宴の際はシャンパンで乾杯する前後など、それも新郎新婦さんのご希望に合わせて、という感じですシャンパンロゼワイン
 
ドイツの結婚式で演奏される主な曲目の一覧も、まとめてみました。
 
 
 
1番人気ルンルン
 
 
カノン by パッヘルベル
Canon by Pachelbel 
 
サウザンドイヤーズ by クリスティーナ・ペリー
A Thousand Years by Christina Perri
 
ハレルヤ by コーエン
Halleluja by Cohen
 
 
その他よく希望をもらう曲たち音符
 
 
ヴィヴァ ラ ヴィダ by コールドプレイ
Viva La Vida by Coldplay
 
オール オブ ミー by ジョン レジェンド
All of me by John Legend
 
キャン ユー フィーリング ザ ラブ トゥナイト?(ライオンキング)
Can You Feeling the Love Tonight?(The Lion King) by Elton John
 
オール ユー ニード イズ ラブ by ビートルズ
All you need is love by Beatls
 
シー (ノッティングヒルの恋人) 
She by Charls Aznavour(Notting Hill)
 
 
 
あまり最近の結婚式で弾かれなくなったクラシカルな曲たちバイバイ
 
 
愛の挨拶 by エルガー
Salut d‘amour by Elgar
 
結婚行進曲 by メンデルスゾーン
Hochzeitsmarsch by Mendelssohn 
 
結婚行進曲 by ワーグナー
Hochzeitsmarsch by Wagner
 
 
などなど。依頼主によっては、絶対この曲がいい!というコアなリクエストがある方もいるので、レパートリーに無い曲はカルテット用に編曲して演奏しています。
 
ということで、今回はドイツの結婚式、そしてその際の音楽についてのブログでした。
 
書類の面ではお堅いけれど、ウエディングプランナーもいなければ、それ以外の進行など多岐に渡ることは自由に考えるというのが、ドイツの結婚式の特徴な気がします。
 
様々な仕事をさせてもらう中で見えてくるもの、国が違えばしきたりも違う、当たり前のことですがとても面白い発見に溢れていますおねがい