こんにちはー!
そろそろ連日の猛暑も終わりの兆しを見せ始めていますでしょうか。
ドイツはようやくここ1週間ほどはポカポカ日和が続いており、半袖だけでも一日中過ごせるようになりました。
まず初めにコンサートのお知らせなのですが
10月3日の月曜日、11:30~栄の宗次ホールにて、金澤みなつさんとランチタイムコンサートに出演します。
プログラムは見ての通り名曲揃いできっと楽しんで頂けると思うので、お時間ある方は是非是非お越しくださいませ
チケット予約は私の方でもドシドシ承っております。
さて、ドイツでは今夏休み期間が終わり新たに仕事や新学期も始まる時期。
今度から働くことになった新しいオーケストラの街はブラウンシュバイクというところにあり、ケルンからだいぶ離れたところにあるので、一時的に働く時だけいれる家を借りています。
ドイツではお馴染みのWG(ヴォーン・ゲマインシャフトの略)といって一つの住宅でルームシェアをして多くの学生達は生活しているのですが、私も初めて今回体験することになり、ベトナム人の女の子、ファンと2人で住んでいます。
ベトナム人と言ってもドイツで生まれ育った国籍はドイツ人なのですが、両親がベトナム戦争の時に移民してきたそうです。
当時アメリカ、フランス、そしてドイツという移民受入国があったらしいのですが、何でご両親はドイツを選んだの?と聞くと
「どこになるかは知らなかったが乗った船がたまたまドイツ行きだった」
とのこと
今後自分が移住する国だというのにそんなふうに決まってしまったんですね。
新生活においてもちろん様々な苦労があったのですが、ファンが色々親切に面倒を見てくれたのもあり、今は生活の基盤も出来てきました
時間が合えば一緒にご飯を食べたり、
日本食を作ったり、
ただ部屋を分け合うだけでなく、2人で過ごす時間も大切にしています。
劇場で夜練習してて深夜になったときは心配して連絡をくれたり、何だか家族の様にも感じます。
そして始まった仕事も今のところ順調で、先週はモーツァルトやハイドンといった古典のプログラムを引っさげて別の街へガストコンサートに行ってきました。
ここのオケはどうやら遠征も多いようです。
来週はブラウンシュバイクの劇場でプッチーニのトスカの初公演が行われます。
プッチーニを演奏するのは初めてでしたが、そのロマンチックで甘い音楽に早くも虜になっています。このオペラは、かの有名なマーラーやその他批評家には酷評を受けたようですが、聴衆には熱烈に歓迎を受けたようです。
今回の本初公演はかなりモダンな舞台と振り付けですが、玄人の批評家たちより聴衆がどう反応するか見物です。
そんな中、この街でどうしても生活に必要な自転車を買うことになり、ネットで4000円程度でリサイクル品を注文しました。
するとなんとなんと
こんな長方形のダンボールが届き、何か嫌な予感
空けるとペダルから車輪までバラバラに解体されていました。もちろんその方が送料が安いからなんでしょうが。。。
もちろん接続部分の ネジも取ってあったので、こんな作業を1人で出来るはずもなく…
結局ルームメイトとその子の友達たちにも付き合ってもらい、4人がかりであーでもないこーでもないと言いながら、数時間かけて自転車を組み立てました。
途方に暮れる場面を思い返すと完成が信じられなかったです
そんなこんなで今では自転車通勤が叶ってだいぶ楽になりました。
が、初めてのことには問題が付き物。
ドイツでは基本的に車道では自転車は右側通行となっていて、それに気付かなかった最初は、しれっと左側を走っていました。すると自転車ですれ違った人に
「お前頭おかしいのか!?」
と怒鳴られてびっくり。ルールを知らなかったのは悪かったけど、いきなり怒鳴らなくても良いじゃんと
ゆとりは思うのでした。