今まで、引き撃ちをするにあたって、射程がどうとか捕捉がどうとか、色々と説明してきました。
攻め機は相手に向かって前進するので被弾しやすく、そのため引く方が有利であるとも申し上げました。
今回は攻める側の視点で。
さっそく本題に入ります。
【なぜ攻めるのか】
・攻めないと負ける状況
以前、引き撃ちの権利の有無について説明した際、
1. 相手よりAPが多い
2. 相手より有効射程の長い武器を持っている
の二つが、引き撃ちをするための条件だと説明しました。
1も2もない、あるいは1しかないといった場合、引き撃ちはできません。
APで負けている場合も、射程で負けている場合も、その不利な状況を変えない限り負けだからです。
APが低い状態のままか時間が無くなるか、こちらの攻撃が届かない距離から一方的に撃たれるか。
どっちも勝ち目はありませんね。
その不利な状況を打開するための唯一の手段、それが『攻める』という戦術です。
【攻め機の動き】
・まず最初に
下の汚い図をご覧ください。
緑の方が射程が長く、赤はこのままでは一方的に撃たれるだけの展開になります。
こういう時に、赤はどう動けばいいのか。
できる限り短時間で接敵し、こちらの攻撃が届く範囲に潜り込む
緑の扇のエリアを一気に通り抜けて接近しつつ、緑の視界の外(=死角)に移動します。(赤の矢印)
接近しなければこちらの攻撃は届かず、死角に回らなければ反撃されます。
これが前回も説明した交差です。
自分が攻める展開になった場合、交差ができないと80%勝てません。
中途半端に接近したけど死角に回るには至らず、正面から殴り合い、というのはもっと最悪。
99%勝てません。
また、接敵に時間をかけると、その分緑の扇の中に留まる時間が長くなり、被弾のリスクが増します。
できる限り短時間で、というのはそのためです。
相手に迎撃態勢を整える時間を与えないという意味でも、交差は速いほど良いです。
・接敵したら
緑の動きに合わせて、間合いを離されないように、また正面に立たないように動きます。
緑がどう動くか分からないのが攻め機の悩みどころ。
しかし、あらかじめ引き機の動きを予想しておく事で、対処しやすくする事は可能です。
↑の図の場合、緑がやりそうな動きは
・左に動いて距離を開けようとする
・あらかじめ赤の接近を想定して、真後ろ(左上)に移動する
・敢えて前進する(お互いに前進すると、相対速度が上がって距離が開きやすい)
など。
もし距離を開けられてしまったら仕切り直しです。
しかし、仕切り直しが多くなると、その度に緑の扇を通る事になるので、なるべく離されない事が肝心。
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実際にはこちらの武装や機動力、地形の有無等によって、攻め方というのは変わってきます。
が、攻めの初手が交差である事に変わりはありません。
特に軽二で勝つためには交差が必須。
接敵というプロセスは、慣れないうちは怖いと思いますが、勇気を出して交差してみましょう。
そして、思い切って接近戦を挑んでみましょう。
その方が相手には嫌らしく映っています。
終わり
