#9 宝塚歌劇団 | 天翔りいらオフィシャルブログ「LYRA STYLE」Powered by Ameba

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元宝塚歌劇団:天翔りいらのブログです

 

【初舞台】

 

 

しっかりと宝塚音楽学校生として成長した私は芸名を付け、

劇団生となりました😌

 

 

🌟天翔りいら🌟という芸名は、家族で考えましたが、りらという芸能の星があり、天を翔ける芸能の星という思いがあります。

 

なんやかんやと、お稽古したり、新しく劇団での決まり事を覚えていたら、であっという間に初舞台の公演が始まりました。

 

それもなんと、その公演のDVD収録日に、センター。

何度も表を見直しましたが、なぜ私が…とやはり嬉しさより、この重責を担えるのかとさっそく不安に駆られたのを鮮明に覚えています。

 

 

同期の真ん中で3人出て、最後の決まり文句を言う。

 

 

緞帳が上がった瞬間に、満席のお客様。温かい拍手。私たちに向けられた照明。

憧れの舞台に、立っているんだと涙しそうなのをこらえながら、

人生で初めて手と足が同時に出るというあの漫画のような緊張感を体験し、無事に初舞台の口上を終えました。

 

 

人生で三大緊張に未だにランクインしています。

 

 

 

ここから劇団人生のスタートです🙆‍♀️

 

 

 

この公演では初舞台ロケット以外にも上級生さんと同じ場面に出演させていただくことなっていました。

 

 

いままでは客席で見て憧れていた方たちと同じ稽古場で、稽古をする。

そんなことが人生で起こるなんて。

すごいこと…!!!と感動する時間もなく、やらねばならないことに追われる毎日です。

 

 

初めての同期全員でのロケット。そしてこの公演が終わったら組配属があって、もう二度とこのメンバー全員で公演に出演することはないんだと思うと、一瞬一瞬をとても大切に過ごすことができました。

 

 

こうして書くと、大きなことで、とても大切な瞬間が私に起こったように感じますが、どんな時も、今のこの一瞬も、本当はもう二度と起こりえない、一時なんですよね。

 

 

今日話したこと、今日出会った人、今日見た景色は、どこかで自分が違う選択をしていたら見ることのなかった景色で、誰かが同じ人生を歩みたいと思っていても同じタイミングで同じものを見ることはもうなくて。

 

毎日が自分の細かい選択で成り立っていることを感じます。

 

だからこそ、なんとなく過ごす毎日より、日々起こることをしっかりと感じ、当たり前だと思っていた毎日に感謝出来たら、また毎日が違ってみえますよね。

 

 

この初舞台の時は、辛いことや、大変なこと、なぜ?と思うようなことも沢山ありましたが、この舞台に立つことを目標に努力してきたこと、ここまで支えてくれた人がいたこと、今もなお応援してくれている人がいる事を忘れないように毎日練習に励んでいました。

 

 

自分が生きていることについて感謝することもですが、自分以外の人に対しても感謝する気持ちが自分を律するということにも繋がります。

 

 

いまここにいることが当たり前だと思ってはいけない。

 

 

そんなことを初舞台では学びました。

 

 

確かにしんどいことはあったけれど、同期と支えあい、共に苦楽を共にする経験は何事にも代えがたい経験です。

 

 

その後月組配属となり、全国ツアーに行ったり、中日公演に行ったり、海外へ行ったり、人生の第二ステージの始まりです☺️🌟