【前回のあらすじ】


SNS内の「スナック納言」に集まる

男女7人達。 うつ病で休職経験のある

じんさんと、一人暮らし無職のポンタは

メンタルが弱め。 そこに現れた図太い

神経の持ち主トシさん。 3人の会話を

眺めていたのは…










その夜、DMをくれたのは

ケイちゃん♀ニコニコ44歳





えー「こんばんは…  今夜のスナックには

  参加しないで眺めてたの。 メール

  でお邪魔します。」




ニコニコ「こんばんは〜♪ ケイちゃん!

  トシさん現れて爆弾投げてったから 

  ね〜(笑)」




キョロキョロ「トシさんて凄いね、ハッキリ言うし…

  私だったら、じんさんやポンタに何て

  声かけたら良いか迷っちゃうあせる




真顔「トシさんはブログのコメントも辛口

  でしょ。 聞いた事あるんだけど

  10歳の時にお母さん亡くして、中学の

  頃に、お父さんが再婚したから高校は

  寮に入ってたって…」




えー「自立が早かったのかな? 

  …それにしてもキツイなぁ…あせる

  私にしたら、マチルダの言葉も

  今日は考え込んじゃって…

      覚悟なんて殆ど無いから、私は…」




やはりケイちゃんは マチルダの発言を

気にしていた…



覚悟も無く子供を産む事、不貞をする事。




ケイちゃんは サイト内で知り合った男性と

バーチャル恋愛中、リアルに交際をしている

ワケでは無いが、マチルダの言葉が罪悪感を

引き寄せたようだ 真顔




多分ケイちゃんは 覚悟が無いからリアルに
踏み込めていないのだと思うが、それなら
それで良いのではと思ってしまうのだが…



ショボーン「ユキちゃんは 私とは違う…
  彼女は実際に3年続いているだけ
  あって、意思の強さがあるよね…」



ケイちゃんは リアルに不倫相手が居るユキ
ちゃんと自分を比べて、更に落ち込む。


なんでだろう…
比べる事も 落ち込む事も必要無いのに…真顔







ユキちゃん♀にっこり42歳 

彼女は一つ年上の夫と中学生の娘が居る。


独身の頃は 幼稚園教諭として働いていたが

結婚して妊娠すると、体力的にキツイので

仕事を辞めて専業主婦になった。



家族のために尽くして来たが 35歳の時に

夫の浮気が発覚し、すったもんだの末に

元サヤに収まった過去がある。



かねてからモラハラ気味の夫に嫌気も差して

いたが、別れる決断が出来ずに過ぎて来た。



久しぶりの同窓会で再会した同級生の男性と

3年前から不倫関係だ。



無気力「離婚は考えているけど、相手にも家庭

  があるし、娘も居るから再婚するつもり

  はないわ。」



以前メールで話した時にユキちゃんは、夫の

浮気に気付いた時の事を参考にしていると

言っていた。



凝視「お金の使い方。夫のクレカやレシート

  バレないようにチェックしていたら 

  外食やホテル利用が増えてて…

  車の中が何となく女性を乗せた感じが

  わかるのよ…  女の勘てヤツね」




凄いなと感心してしまったあせる

だからユキちゃんは お互いの家から離れた

市で会う事と車に乗り合わない事、現金払い

レシートの廃棄を徹底すると言っていた。




今であれば、車にはドライブレコーダー、

街には監視カメラ、誰しもがスマホ撮影が

出来る時代であるからして、バレるリスクは

ひと昔前よりは高いだろう…  予防




むかつき「怪しい外出の時にボイスレコーダーを

  車に仕込んだの。 証拠を突きつけたら

  すぐに別れたわ。 そんなもんかいなと

  逆に腹が立って来て…」




夫に対する復讐心もあるのかもしれないが

優しい言葉をかけてくれる彼氏には 感謝を

しているし、守りたいと話すユキちゃん…



真顔「夫が優しくない人だから、チヤホヤ

  されたいのかもしれないけど… 」




そこが本音なのだろうと思っていたのだが

その半年後に ユキちゃんは離婚の決断を

して、娘と共にアパートに移り住み、生活の

ために託児所で働く事になったのだ 真顔




ユキちゃんの幼稚園部屋は 閉鎖になり

じんさんやポンタもガッカリしていた…




ぐすん「甘えられる場所だったのに…」


ガーン「寂しくなるよなぁ…」



ちょっと不満「大体にしてユキちゃんは 皆んなの

  ために善意で幼稚園部屋をやってた

  ワケじゃないよ。 楽しくてやって

  たんだから依存しちゃダメじゃん!」



もぐもぐ「納言はキツイよなぁあせる




私もどちらかと言えば トシさんと似た

ようなタイプなのかもしれない…知らんぷり

      (サイコパシーなところか⁈)






ショボーン「じんさん、ポンタ、泣いても一日

  笑っても一日だぞ」




金言を引っ提げて やって来たのは

バクさんだった。




真顔「バクさん、いらっしゃい。

  今日はイイ事言うじゃん!」



チュー「俺はいつでもイイ事を言ってるぞ!」



おねだり「バクさん…  笑えない日が多いよ…」




ショボーン「それは困ったなぁ。」






いつもふざけた事ばかり話すバクさんだが

元気が無いポンタを見かねたのか、珍しく

真面目に話し出したのだった…







その5に続く…