【前回のあらすじ】


SNSサイト内で開店したスナックに

集まる、事情を抱えた7人の男女達。

子供を産まない主義の既婚マチルダ。

家族と別居中の年長者バクさんが登場。

そこに現れたのは…


















 真顔 「じんさん、仕事休んだって…
  どっか具合悪いん?」



ニコ「いやぁ… 昨日ちょっと仕事ミスって
        気になって… 俺ってダメだな」
 



うつ病を発症し、数年前に休職をした経験が
あるじんさん♂48歳ニコ



じんさんには 同い年の妻と子供が三人。
妻もフルタイムで働く正社員。



夕食の用意は週3日、じんさんが担当。
晩酌が楽しみなので、メインが一品
アテになるものを一品作っているようだ ニコニコ



 ニコ「今日はやる気が出なくて…
  嫁さんに惣菜買って来てもらったよ」



うつ病は良くなって、また悪くなっての周期
を繰り返しているようだ。
ここ最近は 安定していたようだったが…




ぐすん「じんさん、納言さん こんばんは。
  じんさんも調子良くないんだね…」



次に現れたのはポンタ♂32歳ほんわか


ポンタは独身。 大学を卒業後、広告会社に
勤めたが3年で辞めた。
実家暮らしをしていたが、次の仕事を探せず
躊躇していた自分を父親が容赦なく叱責。


居た堪れなくなったポンタは 家を出て
一人暮らしを始めたのだった。
その後アルバイトの傍ら、資格取得の勉強を
したりしていたが、本当に自分がやりたい事
が分からなくなり、不安に苛まれるように…


心配した母親に勧められ、心療内科に通院を
するようになっていたのだ 真顔



驚き「人の目が気になるって どうしたら
  いいんだろう… 」



本当にどうしたらいいんだろ?
私もそういう部分は いくらか持ち合わせて
はいたので、何とも言えなかった…真顔
        (実は意外と繊細なのよ。。)



ニコ「俺も結局は そういう事なのかな?
  仕事を上手く出来ない、周りはどう
  見ているだろう、落ち込む自分を家族
  は情け無く思っているのではと…」


そう言って自責の念に駆られて、悩んでは
何とか立ち直り それを繰り返して行くうち
に、悪化して行ったと話していた。



おやすみ「昼間さ、ユキちゃんの幼稚園部屋に
  行くとバクさんが来てる事あってさ
  バクさんがイタズラな事言っても
  優しく諭してくれて、ボクが生きるの
  辛いって泣くと宥めてくれる。」


真顔「そりゃあ、幼稚園児を扱う先生って
  設定だからでしょ。 実年齢の男達
  相手じゃ、ユキちゃんもキツいわw」



そこでバッサリと言ってしまうのが
私の悪い癖…
デリケートなポンタには もっと優しい言葉
をかけるべきなのか…



いや、待てよ…   じんさんもポンタも
幼稚園児になっていると言う事か?
メンタルが弱っている状態って言うのは
ひょっとしたら 小さな子供のメンタルに
帰っている状態なのだろうか…真顔



それじゃあ 周りの誰かがヨシヨシして
何とかしてあげる人が居なければ
生きながらえる事は出来ない…


うん…? 
親だとかパートナーだとか、あるいは子供や
友人に、依存出来る存在が居ると言う事か?


そうした存在が全く居なければ 
消えてしまうか 自分を頼りに強く生きるか
どちらかの二択しか無いのではないのか?


分からん…  悲しい







にやり「人の目が気になるって? そういうの
  何て言うか知ってるか?」



現れたのは トシさん♂にやり50歳



トシさんは 凄くサバサバとした人で 私の
小説ブログにコメントをしてくれる時も
淡々と斬ってくる感じだった…(グサグサ)


合理的でアッサリとした性格と言うか
竹を割ったような人と言うか とにかく
トシさんは うつ病とは無縁な人だろう知らんぷり

  

ニコ「トシさんから見たら、俺らは弱い奴に
  しか見えないよなぁ…」


不満「人の目を気にする事、何て言うの?」



にやりフライパンの上のピエロだよ」

  

フライパンの上のピエロとは トシさん云く
フライパンに乗った自分を 美味しく仕上げ
ようとするが、火加減を強くし過ぎて
「熱い、熱いあせる」と一人で騒いでいる状態の
事らしいのだ。
              (もっと良い表現は無いのか?予防)



にやり「自分で強火にして、自分で騒いでる
  要するに自作自演だって事だよ」




あーっあせるあせる
歯に衣着せぬとはトシさんのためにあるよう
な言葉だなと 心底思ってしまった私…予防



驚き「ボクが勝手に気にしてるって事?」

 

ぶー「そうさ。誰もオマエの事なんて見てない
  んだよ。 自意識過剰だな。」



ニコ「じ…自意識過剰だとして、トシさん
  俺達は どうしたら良いんだ?」



もぐもぐ「自分で気付くしかないんだな。
  じゃ、これから同伴出勤でホステスの
  女の子待たせてるから、またな!」



トシさんは ちょっとした手榴弾を投げて
チャット欄を出て行った… 予防(片付けて行けよ)



じんさんとポンタは トシさんから言われた
『フライパンの上のピエロ』の事について
憤るでも無く、少し考えてみると言って
チャット欄から出て行ってしまった… 真顔







その後 夜遅くにDMが来た…



スナックのチャット欄を 参加せずに
読んでいたケイちゃんからだった… 






その4に 続く。。