【前回のあらすじ】


46歳だった私、むらさき納言は 

あるSNSサイト内で『スナック納言』

を開店した ニコニコ 

そこに集まる男女7人の面々達。

主婦のケイちゃん、ユキちゃんは

既婚ながら婚外恋愛をしていたが…
























  「こんばんは〜 今仕事帰り」




マチルダ♀ 真顔  40歳




彼女は既婚者で二つ年下の夫と二人暮らし。

子供は居ない。

不動産会社で事務の仕事をしている。




ニコニコ 「いらっしゃい お疲れ様〜 

   今日は早いね。」




真顔「うん、今夜はウチの相棒、遅番だから」




マチルダの夫は 居酒屋で働いていた。

早出、遅出があり、夫婦で夕食を共に出来る

のは週に2回ぐらいだ。





マチルダのネット内での印象だが 潔癖で

ちょっと勝気な男気性という感じだった 真顔






真顔「帰り際に同僚達から呑みに行こうって

  誘われたけど断った。 仕事終わり迄

  付き合ってらんないわw」




マチルダは 人付き合いが苦手なようだ。

学生時代から友人は少ないと言っていた。

女子会は嫌い。 他人の噂話や愚痴話を聴く

のは ウンザリすると言っていた。






マンションに住むマチルダは ベランダで

プランターに花やハーブを植え、ミニトマト

シシトウなどちょっとした野菜も育て、植物

を眺めているだけで癒され、満足だと話すニコニコ




真顔「こうやって、今日も一日平和に過ぎた。

  それで充分なのよね。」




マチルダは 子供を作らないと決めていた。




彼女の弟は障害を持っているらしく、色々と

苦労をしたらしいからだ 真顔





ある時 その事に言及したマチルダ。




真顔「弟自身の事で苦労したワケじゃない。

  母親がいつも愚痴ばかり言って、私は

  あの人のようになりたくないだけ…」

  



真顔「…お母さんも大変だったんだよね…」




真顔「そうかな… 文句ばっかり言いながらも

  隠れて浮気をしていた人なのよ。」

 




マチルダは 自身の生い立ちのせいなのか

覚悟も無く子供を産む事、不貞をする事など

に嫌悪感を抱いていた。




私も子供を産んだが、覚悟して作ったワケ

では無く、マチルダの言葉は痛かった 悲しい




ネット内での婚外恋愛中のケイちゃんや

不倫相手が居るユキちゃんも、マチルダの

チャット欄での発言をどんな気持ちで読んで

いるだろうと複雑な気持ちになったものだ…






そんな話をスナックの中でしていた時に

現れたのは バクさんニコニコ 55歳




キョロキョロ「納言! ヤバいぞ!通報されたあせる




当時私とバクさんが中心となり、ブログとは

別にサイト内で あるコミュニティを作って

いたのである。





それは『エロピンクハート川柳の部屋』であった…予防

                 (五七五七七ね)




バクさんは すっとぼけた面白さがある人で

年長者らしくたまに格言めいた、または金言

のような事を言ったり、はたまた脱線して

放送禁止用語を連発したりと 予想出来ない

掴みどころの無い不思議な御仁だった。




それだけに スナックのチャット欄でも

『お話し泥棒』お手のものな所があり

注意して居ないと話題をトンデモナイ方向に

持って行ってしまうのだ 予防




リアルな世界でも 多分そういう人なのだ

ろう。



バクさんは 家族と別居中だった… 真顔






制御不能の無法地帯となったコミュニティは

運営側から厳重注意で削除されてしまった泣き笑い




アカウント迄は停止されず 生き延びる事は

出来た私とバクさん 予防(今考えると不思議)





マチルダとの会話をチャット欄で読んでいて

もバクさんは話題に触れる事は無かった。

意外にも他人のデリケートな部分は深掘りは

しない人だったのだ 真顔










いつもの時間となった頃に現れたのは


じんさん♂爆笑 48歳




ニコニコ「じんさん いらっしゃい。

  晩御飯終わったの?」




ニコ「今日俺、久々に仕事休んでしまった…」




なんだか元気が無さそうだ…

じんさんは うつ病で休職していた過去が

あったのだ…  真顔







この続きは 次回に。