ハマスがイスラエルに対しテロを敢行した10月7日は、プーチンの誕生日です。
これは単なる偶然の一致ではないでしょう。おそらくイランからプーチンに対するメッセージが込められていると考えるべきではないでしょうか。

あのテロにより世界の世論は一変してしまいました。
いつの間にか悪党プーチンの話題は消え、いまではイスラエルがパレスチナ人に対して大虐殺をやっている、けしからん、米国は二重基準だ、というような論調にすり替わってしまいました。
国連のグテーレス事務総長はハマスのテロは悪いが原因をつくったのはイスラエルだ、というようなことを発言し、イスラエルから猛烈な批判を受けました。

ところでいまのところ、ハマスのテロの結果、最も得をした政治家がプーチン大統領ではないでしょうか。ハマスとハマスを操るイランはプーチンを助けたようなものです。

ロシア・ウクライナ戦争において、既にイランは、ロシアに軍事ドローンを提供するだけでなく、ロシア国内にドローン製造工場を建設し、ロシアを積極的に支援しています。いまやロシアとイランの両国は軍事同盟関係にあるといえるでしょう。

ロシアのショイグ国防大臣は2023年9月にイランを訪問し、イランのバゲリ参謀総長と会談しています。
盟友同士の会談の席で、ふとプーチン大統領の誕生日プレゼントのことが話題になったのかもしれませんね。

ショイグ「そういえば、たしか昨年はベラルーシのルカシェンコ大統領はトラクターを贈っていただきました。またタジキスタンの大統領からはメロンとスイカの大きな山が届きましたよ。」
バゲリ「私どもの国はとてもそのような大きな贈り物はできません。ハメネイはささやかではありますが、ずっと前から、貴国の大統領閣下に喜んでいただけるような贈り物、いや捧げ物を準備しております。貴国と我が国の同盟の証として。プーチン大統領閣下にお伝えください。」