単行本でも、文庫版になっても、そうなのだが、この本には、何か謎が隠し込まれているのではないか、と直感し、その解明に1年以上費やしてきましたが、残念無念、私の力ではとうていその謎を解くことができないと判断したので、謎の元が何なのかを皆さんにお示ししますので、どうか皆さんには、その謎解明に挑戦していただくとともに、謎が解けた場合は、答えをインターネットにアップしていただけないかと考えた次第です。

 

謎解きにあたり、図書館に行って本を借りたり、書店に行って新たに本を購入する必要はないかと考えています(手がかりがひょっとしたら本の中に載っている可能性も考えられないではありませんが)
 

本ブログ冒頭に掲示した写真を見ていただくだけでよいのです。
何か変なところがあることに気がつきませんでしたか?

 

もう、もったいぶった言い方は止めにします。
本のタイトルに注目してください。

単行本では『騎士団長殺し』の「殺」の文字だけ少し斜めを向いているのがお分かりになるかと思います。
文庫版では「騎士団長」までが横書きですが、「殺し」は「長」の下に縦書きにされています。
これは変だなとは思いませんか?
どうしてこのような表記になったのでしょうか。

 

私はこう推測しました。

タイトルの読み方は「きしだんちょうごろし」ではなく、「騎士団長」と「殺し」の間に一呼吸置き、「きしだんちょう ころし」(「ご」ではなく「こ」)と読むのだということを著者の村上春樹氏は暗示しているのではないかと。
 

その上でひらがなの「きしだんちょうころし」のままか、あるいは「KISHIDANCHOKOROSHI」とローマ字表記に直して、そのうえで、文字を並べ替えて、何か別の意味をもった言葉を浮かびあがらせようとしているのではないか、と考えました。
 

これは村上春樹氏が仕掛けた一種のアナグラム(言葉遊び)ではないかと考えたわけです。日本人のみを対象にしたお遊びです。
「雨田具彦」、「AMADATOMOHIKO」と組み合わせるなどして、なんとかこのアナグラムを解こうと頑張ったのですが、私には無理でした。
もしこれが本当にアナグラムだった場合、これを解けた人は、是非広く一般に公表してほしいのです。

 

(アナグラムの例)

KING LEAR(リア王)  → REAL KING(あるがままの王)


もっともそのようなアナグラムなどそもそも存在しない、というのが著者の真意かもしれませんが、そうなるととてもひどいいじわるを仕掛けたものだということになりますよね、村上春樹氏は。


さてさて、今年のノーベル文学賞の発表は、明日10月5日20:00以降らしいですが、村上春樹氏は受賞なるでしょうか?
私は受賞にならないと予想しています。
何故か。あの事件があるからです。

 

2018年のノーベル文学賞の代わりとなる文学賞にノミネートされた村上氏は「執筆に専念したいから」との理由でノミネートされること自体を辞退したのです。
村上氏からすれば、「こんなケチのついた賞なんか要るものか」、「これから先ノーベル賞の代わりの賞の受賞者と言われ続けることになる」との気持ちもあったのかも知れませんね。

ただ、あのとき、苦境にあったノーベル賞選考委員会としては、村上氏に恥をかかされたような格好になります。村上氏のふるまいを決して忘れることはないでしょう。おそらく「生意気な東洋人の物書きの猿、こいつには決して賞をやるもんか」というのが、西洋の人種で構成された選考委員会の、いまも変わらぬ思いでしょう。


村上春樹氏も馬鹿じゃないので、「もうノーベル賞なんか興味がないよ」と、あの瞬間にノーベル賞と決別したのではないでしょうか。さすが、村上春樹氏です。


ノーベル賞の本質は、スウェーデンという歴史の浅い国が、国際社会の中で国家としての格(地位)を上げるために案出した装置なのです。公家の家格ならぬ国格を上げるためにスウェーデンではほかにもいろいろと国際賞を創設しています。
過去には恥ずべきジョスリンベルバーネル事件を起こしても訂正もなし。「東洋人にはまだ早すぎる」などのことをのたまわっていたのです。
主たる功績が日本人だけの場合は、西洋人の中に関連する研究者がいれば抱き合わせ受賞させ、しかも、名簿の順位について日本人を後に回すようなことをしているのです。
いまだに東洋人は格下の人間として扱われていることをお忘れないように。
そもそもが何故世界中の学者や研究者そして一般人が、スウェーデンの作った権威にひれ伏す必要があるのですか。
いまだにこんなことを続けているとは。

あらためて滑稽極まりないですね。